東京株式市場で日経平均株価は、材料の乏しさから上値が重い展開が続いている。3万円を前に、なお足踏みが続きそうだ。
そうしたなか、今週は米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)、日本では日本銀行の金融政策決定会合が開かれる。その後の米FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長と日銀の黒田東彦総裁の会見発言は気になるところ。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 日銀の金融政策決定会合、材料にならず?
日経平均株価予想レンジ:2万8500円~2万9500円
2021年6月11日(金)終値 2万8948円73銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、引き続き、もみ合いとなりそうだ。
前週の日経平均株価は、もみ合いとなった。材料の乏しい中で、米国の5月の消費者物価指数の結果に注目が集まったが、大きな材料にはならなかった。日経平均株価は2万9000円台に入ると戻り売りも強く、上値の重い展開が続いた。
今週の日経平均株価は、相場を動かす材料に乏しく、引き続き、もみ合いとなりそうだ。市場では、米国のテーパリング(量的緩和の縮小)に対する懸念から、15日からの米FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果待ちとなっている。このため、週前半は様子見気分の強い展開となりそうだ。17日からは日本銀行の金融政策決定会合が行われるが、こちらは特段の材料にはならなそうだ。
国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が進みはじめていることで、景気回復への期待感が高まってくる可能性もありそうだ。