ギグワーカー、4割は会社員 高まる副業ニーズの受け皿に

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   新しい働き方の一つとして注目される「ギグワーク」。継続した雇用関係がない単発の仕事に従事するもので、このコロナ禍で仕事が増えたフードデリバリーなどがその対象として存在感を高めている。

   短期・単発専門の求人サイト「ショットワークス」を運営する株式会社ツナググループ・イノベーションズが行なった「ギグワーカー」に関する実態調査によると、「ギグワーカー」の約4割は会社員(正社員・契約社員・派遣社員)が占めていることがわかった。2021年6月4日の発表。

  • コロナ禍のなか、フードデリバリーは代表的ギグワークに
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会社員もフリーターも「月に数回」利用する

   ショットワークスを利用するギグワーカーに属性を聞いたところ、正社員(17.3%)、派遣社員(15.6%)、契約社員(8.3%)を合わせた会社員が41.2%と最も大きな割合を占めた。

   自営業・個人事業主(8.5%)を合わせると、半数近くは「正業」を持っていることになり、副業としてのギグワークニーズが高いといえる。会社員に次いで多かったのは、フリーターの20.5%。ほかに、無職10.0%、主婦・主夫9.4%などがあった。

   ギグワーカーとして働く回数は、会社員では「月に数回」が30.7%で最も多く、次いで多かったのが「年に数回」で29.6%。「毎日・毎週」と定期的に従事している人も15.8%いた。

   フリーターで最も多いのも「月に数回」(27.6%)で、「毎日・毎週」は24.9%と、会社員より多い。

   ギグワーカーとして希望する収入について聞くと、会社員は「5万円以下」が29.8%で最多。次いで「3万円以下」(19.3%)、「10万円以下」(16.9%)と続いた。

   一方、フリーターは「20万円以下」(28.7%)が最も多く、次いで「10万円以下」(16.6%)、「5万円以下」(15.5%)、「20万円以上」(14.4%)だった。

   会社員が「副収入」と位置付けている一方、フリーターでは主な収入源と考えているとの違いが示された。

   「ギグワーカーとして得られた収入の用途」については、会社員、フリーターともに生活費が最多(会社員40.9%、フリーター50.8%)。2位も「趣味・娯楽」(会社員24.9%、フリーター21.7%)で同じだった。

   1、2位が共通ではあったが、会社員は「ギグワークを行うことで経済的余裕をもち、さらに趣味・娯楽にお金を使うことで精神的余裕も持ちたいと考えている方が多いことがうかがえる」(ツナググループ)のは間違いなさそうだ。

   調査では、ギグワークを選ぶ応募条件についても質問。最多は「勤務日・時間」(29.7%)で、やはり自分の空いた時間と求人の勤務日が合致しているかどうかが重要のようだ。

   次いで「仕事内容」(20.4%)、「働く場所」(12.5%)。また、「給与の支払日(日払い・週払い)」(9.1%)や「面接なし」(7.1%)を選択する人たちも一定数おり、空いた時間にすぐ働ける、すぐ給料がもらえるというスピード感を重視する、ギグワークらしい特徴が表れる結果になった。

   なお調査は、2021年3月19日~4月2日に、インターネットでショットワークスの利用者を対象に実施。1000人から有効回答を得た。

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