暗号通貨はどれも下落傾向 苦戦する北大に慎重な慶大、明大はイーサリアムに注目(第2節)【暗号通貨バトル Bグループ】

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   北海道大学の渡部真人さんが2週続けてマイナス。下落傾向にあるビットコイン相場に追い討ちをかけたのが、米テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)のツイッター口撃だ。なにやら、恨み節が聞こえてきそうだ。

   そんな状況に、慶応義塾大学の1028さんは「6月もなかなか難しい状況が続くと思います」という。それでも、めげずに頑張っていく。

   ブロックチェーン技術からアプローチするのは明治大学のakiさん。NFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)に着目。その取引がイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で行われていることから、「プラットフォームとしてイーサリアムの価値が上がっていく」とみている。

  • 慶応義塾大学がわずかながら一歩前進!
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ネムが下落 損失はマイナス917円(北海道大学 渡部真人さん)

   慶応大は最初の仮想通貨購入を見送り静観したが、正解であった。ビットコイン(BTC)をはじめ、暗号通貨市場は全体的に下落傾向が明らかとなっている。たとえば、ビットコインは5月11日までは1BTC=639万8415円を記録していたが、5月中旬から大幅下落。5月22日には373万3272円と35%以上も下落しているのである。6月になっても、いまだに反発の兆しは見えてこない。

   先週にネムとバットを各2000円ずつ購入したが、全体的な下落傾向には逆らえず、先週末時点で917円の損失を出してしまった。追加購入を迷っていたところ、6月3日に少し持ち直したと思いきやすぐ下落した。

   結局、損失額は6月6日18時時点で917円となってしまったが、バットがなんとか持ちこたえてくれた。6月4日に大きくさがった後にバットのみが上がった時もあり、好感を得ている。

   1週間単位では、6%ほど上昇しているので追加購入も検討している。一方のネムは下落傾向が強く、19円から20円と行ったり来たりだ。しかし、1週間単位あたりでは約3%の伸びがあるのですぐには売らず、様子見だ。

   今週では追加購入をしなかったが、通貨の選定には慎重にならざるを得ない。「リスク」は下げ幅が少ない印象もあるし、ブリッジ通貨である「リップル(XRP)」の購入も視野にいれている。焦らず冷静に判断していきたい。

◆ 6月4日の下落はイーロン・マスク氏のせい?
   6月3日に持ち直したと思いきや、翌4日に下落した、その原因はイーロン・マスク氏のTwitterでの発言によるものだというニュースがあった。マスク氏がビットコインについてツイートした後のわずか数時間後にビットコインは2000ドル分下落した。
   イーロン・マスク氏は現在、暗号通貨、少なくともビットコインに関しては最も影響がある個人である。米テスラのビットコイン支払停止発表後にビットコインは暴落した。先週の記事に「暗号通貨は投機だ」と述べたが、根拠の一つにこの事実がある。
   イーロン・マスク氏への制裁(のようなもの?)を課す動きもでてきているので、相場安定、価格の乱高下が連発しないことを祈るばかりだ。暗号通貨の投資者にとって5月は厳しい時期となったが、6月にまでマスク氏など「個人」に振り回されるのはたまったものではない。
   マスク氏が火星に行ったら再び急騰するのだろうか。また別の暗号通貨ができたりして......。(笑)

   ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
みなさんがイーロン砲のせいで機会がないことが伝わってきます。逆を言えば、相場の変動要因が限定されるため、シンプルともいえそうです。さて、この下落相場の中でアルトコインの運用は厳しいのですが、かなり踏ん張った運用をしたかと思います。
相場が動いた際に、ビットコインかアルトコインのどちらがリードしているのかを考えると、シンプルかもしれません。ETH/BTC(イーサリアム/ビットコイン)のチャートを見るだけでも、おおよその流れは判断できます。6月10日時点では、相場は反騰しビットコインが相場をリードしています。このまま相場が反転した場合に、主役を買うか出遅れを買うかの判断で大きくパフォーマンスが変わるかと思います。

前週からの損益    マイナス917円
6月4日現在          8101円

北海道大学 渡部真人(わたべ まこと)
北海道大学 渡部真人(わたべ まこと)
北海道大学法学部3年。牛丼に紅しょうがを入れない派。おにぎりはセブン派。メロンよりスイカ派。ドラクエは9でストップ。かばおみたいな人生を送りたい。

ビットコイン厳しい状況にめげずに頑張る!(慶応義塾大学 1028)

   どうも、お世話になっています、慶應義塾大学の1028です!

   ニュースを見る限り、5月の暗号通貨市場は大暴落で終わったようですね。6月もなかなか難しい状況が続くと思いますが、めげずに頑張っていこうと思います!

◆ 今週の気になったニュースと全体市況
   5月は大下落の月でした。33%という下がり幅の値は、ここ数年でも有数のようですね。6月4日にも米電気自動車、テスラのイーロン・マスク経営最高責任者(CEO)のTwitterでの発言が引き金となり、一時期ビットコインの   価格が下落するということがありました。
ここで気になることは、やはり6月も値下がりが続くのか、それとも均衡状態に持ち直すかどうかということですね。
   しかし、それを確かめようにも、残念ながら素人で勉強不足の私にとっては予測することが難しく、なおかつ今後の展望を示すようなニュースも見つけることができなかったので、実際のチャートの数字を使って検証していこうと思います。
   まずはビットコイン。5月の下げ幅は大きな下落ですが、6月第1週だけの変動を見ると、プラス・マイナス1%付近を前後しており、大幅な減少が続いているとは言い難い状態なのでは...... と感じました。
   他の仮想通貨、たとえばイーサリアムなどのここ1週間のチャートを見てみても、同じことが言えるのではないでしょうか。

◆ 今週の取引
   ということで、暗号資産の下落傾向がある程度は緩和されたのではないかという判断と、5月で価格が下がったことを受けての買い戻しの流れが起こるのではないかという期待を込めて、自分もいよいよ暗号通貨を購入してみることにしました。
   かなり根拠が薄い投資ですが、せっかくですので初心者の自分にとっては、まずは実際に行動してみることが大切だと考えました。
   購入する暗号通貨の種類ですが、初めての購入ということで、もっとも時価総額が大きく、信頼性も流動性も高いという観点から、ビットコイン(BTC)を元手の10%にあたる1000円分購入しました。資産はそれに相当する0.00025493ビットコインになります。

<参考記事>
・「ビットコイン33%下落、5月、18日年3月以降で最大」(2021年6月2日付 日本経済新聞朝刊9面)
・「ビットコイン下落、マスク氏ツイート契機に」(2021年6月5日付 日本経済新聞朝刊17面)
「MONEY GROWTH『【2021年6月】仮想通貨おすすめ銘柄&取引所ランキング!これから伸びる将来性の高い通貨はこれ!』」(2020年6月4日付)

   ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
暴落相場の後は絶好の買い場なのか、まだまだ下がるのか、悩ましいところですよね。
テクニカルとファンダメンタルズの2つのシンプルなアプローチをアドバイスさせていただきます。テクニカルでは、過去の同様の値動きの際に当てはめてみましょう。ビットコインが今回のように数か月で2倍以上になったケースは、2018年1月と2019年7月となります。サンプルが少なすぎますが、ピークを付けてから2か月後の相場は、下落してはいません。そのあたりの水準で横ばいになりやすい傾向があることがわかります。
ファンダメンタルズ面では、以前の同じ価格との違いを見つけてみましょう。ビットコインが350~400万円前半は2021年1月の価格帯です。さて、今のビットコインの状況は1月よりも良いでしょうか、悪いでしょうか?
シンプルですが、ひとつの考え方ですので参考になりましたら幸いです。

保有する暗号通貨     ビットコイン
前週からの損益      プラス4円
6月5日現在          1万4円

慶応義塾大学 1028
慶応義塾大学 1028
慶應義塾大学商学部2年。経済新人会金融研究部に所属。最近投資を始め、日々勉強中。主に株式と暗号資産の運用に興味を持っています。今回の暗号通貨バトルの執筆をきっかけに、より知識を深められたらなと意気込んでいます。

「NFT」に興味津々(明治大学 aki)

   こんにちは。明治大学のakiです。

◆ 今週の気になるニュース
   今週(2021年5月31日週)、自分が興味を持ったニュースは、「マリリン・モンローの肖像画がNFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)化、オークションにて販売開始」です。マリリン・モンローの知的財産権を多数所有するブランド管理会社がマリリン・モンローのNFT作品をオークションにて販売することを発表しました。
   特に注目するべきは「NFT作品」という言葉です。では、暗号通貨とどのような関係があるのでしょうか?
   先週、自分の記事ではブロックチェーンについて取り上げました。ブロックチェーンとは「実態のないものに価値をつける」ために取引のデータが一連のチェーン状になって保管されているという仕組みです。
   この「実態のないもの」には知的財産も含まれます。たとえば、今回のニュースのようにマリリン・モンローの肖像画のような有名人の写真。これまで、写真はデータをコピーすれば、どれだけでも現像することができるため、データに残っている写真の価値は評価を受けづらい状況が続いていました。
   しかし、写真のようなデータ上の作品がNFT作品になると、写真データの取り扱いが記録されるようになり、自分の持つデータがコピーしたデータなのか本物のデータなのかを判別することができます。つまり、データが正規品だと証明できる技術なのです。

   この技術を用いると、デジタル上に描いた作品にも唯一性をもたらすことができるため、データ上でも「商業用作品」としての価値を守ることができます。
   そのため、作者や製作者にちゃんと利益が届く仕組みを作品に組み込むことができるようになり、一度人の手に渡った作品から作者に収益が入るようなプログラムを組んでおけば、アートの分野のさらなる発展が見込めます。 現在、NFTの取引はイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で行われています。そのため、プラットフォームとしてイーサリアムの価値が上がっていくでしょう。
   その一方で、今後はイーサリアムのようなプラットフォームを持つ、別の仮想通貨が台頭してくる可能性も十分にあり得ます。
   このニュースのおかげで知らなかった技術について学ぶことができました。これまで聞き流していたニュースを拾うようになることも投資の良い点だと思います。

◆ 今週の取引
先週のポジションを持ち越し、ビットコインを保有。339円の含み損。時価総額は9661円。今週1週間の取引はなし。

   ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
NFT関連サービスは、スクウェア・エニックス、LINE、コインチェックなど国内でも多くの会社がリリースしています。絵画やアート作品に注目が行きがちですが、Webサイトの運営に関わっている筆者は、ゆくゆくはアイキャッチやサムネイルの画像もNFTに置き換わる可能性もあるのではないかと考えています。
どこまで広がるのか定かではないですが、所有権が明らかになるという特徴から、不正利用が防げることはクリエイターにとって非常にメリットが高い技術ですよね。

保有する暗号通貨    ビットコイン
前週からの損益    マイナス339円
6月5日現在          9661円

明治大学 aki
明治大学 aki
明治大学2年理系のakiです。文系投資サークルに所属するも投資経験はゼロ。暗号通貨ナニソレ......? という初心者が孤軍奮闘するのでよろしくお願いします。
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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