明大が豪ドルで巻き返し、攻める一橋大に慎重な早大、慶大 同志社大はNZドルに期待(第2節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

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   FX大学対抗戦は第2節。前節で大敗を喫した明治大学の佐藤諒さんが、巻き返しに力を込める。「取り返したい」気持ちを抑えつつ、豪ドル円で勝負。まずはジワリと取り返した。一橋大学のボンゴレさんは、米ドル円で攻めてプラスを確保。前節で頭ひとつ飛び出した、好調な同志社大のFOXさんはニュージーランドドルに期待する。

   早稲田大学のNAKAMURAさんは基本戦略を立てながら、また慶応義塾大学の2Gさんは世界各国の中央銀行の「金融緩和策の出口戦略」を意識しながら、市場の様子をうかがう。

  • 一橋大学が飛び出した!
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「負けない取引」で挑む(早稲田大学 NAKAMURA)

   FX大学対抗戦をご覧のみなさま、こんにちは。早稲田大学3年のNAKAMURAです。

   先週立てた計画では、ドル円、ポンド円のみに絞り、元本100万円のうち、短期で30万円、中期で30万円、(中)長期で30万円を運用し、手元に10万円残しておくことまで、決めました。

   ドル円とポンド円の比重ですが、ひとまず1対1(各期15万円ずつ)として中期取引に1番力を入れ、「負けない取引」を意識したいです。

   ファンダメンタルズでは、各国の中央銀行総裁の発言や小売り、インフレ、住宅、雇用に注目すべきとのアドバイスをいただいたので、とくに小売売上高、CPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)、中古住宅販売件数/中古住宅販売保留件数、住宅着工件数/建設許可件数、新築住宅販売件数、米国雇用統計、米ADP雇用統計の動向(市場予想値との乖離など)に着目して、過去のデータも参考に分析していきたいです。

   今週(5月31日~6月4日)の発表で注目すべきなのは、

・6月1日 24時  ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁の発言
・6月2日 3時  ブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事の発言
・6月3日 21時15分 ADP全国雇用者数 プラス97.8万人 (市場予想値 プラス65.0万人 前回発表値 プラス74.2万人)
・6月4日 20時  米FRBのパウエル議長の発言
・6月4日 21時30分 非農業部門雇用者数 55.9万人(市場予想値 プラス65.0万人 前回発表値 プラス26.6万人)。失業率 5.8%(市場予想値 5.9% 前回発表値 6.1%)。製造業雇用者数 プラス2.3万人 (市場予想値 プラス2.5万人 前回発表値 マイナス1.8万人)。平均時給 プラス0.5% (市場予想値 プラス0.2% 前回発表値 プラス0.7%)。
・6月4日 23時15分 バイデン米大統領の発言(5月の雇用統計について)
(数値は SBI Liquidity Market より)

でした。

   とくに6月4日 21時30分には、重要な指標が多く発表されており、下の図(ドル円10分足 GMTプラス2 なので15時30分) のとおり、1ドル=110.100円から109.425円への下落となりました。

   3日の米ADP全国雇用者数が市場予想値を大きく超えたのに対し、4日は非農業部門雇用者数などが大きく下回ったことが原因と考えられます。

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出典:MT5 MetaQuotesのデモトレードより

   ところで、筆者はちょうど今週、パソコンを買い替えたこともあり、改めてチャートソフトを設定し直しました。これまでテクニカル分析ではMACD(移動平均収束拡散)とボリンジャーバンド(±σ1、2、3)を使っていました。

   しかし、MACDは価格変動幅の小さい相場では機能しないというデメリットがあります。そこで今回から、売られすぎ・買われすぎを示すストキャスティクス(25~75%)を同時に表示して、これを補おうと思います。これにより、たとえばMACDがマイナス圏内、かつゴールデンクロス(移動平均線の13週線と26週線の動きに注目するチャート)、かつストキャスティクス25%以下でロング(買い)というルールを作ることができます。

   とはいえ、単に「売られすぎ=ロング」をエントリーとするのは慎重に「負けない取引」をする上では避けるべきかもしれません。

   なので、ストキャスティクスの活用方法としては、売られすぎ(25%以下)=ショート(売り)のポジションを利食い、買われすぎ(75%以上)=ロングのポジションを利食いの検討材料とします。

   初めての試みなので、チャートを観察しつつ慎重に使っていきたいです。

   なお、エントリー時は順張り+成行注文、ボリンジャーバンド±σ3を超えたら手をつけない(スキャルピングを除く)という今までのルールは徹底して今後のトレードに挑みたいです。

   ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
4日は突然バイデン米大統領が5月の雇用統計の結果に関して発言するということが決まり、市場では「かなり良い数字が出るのでは」と期待が高まっていました。実際に、ADPの数字は極めて良かったため、事前材料としては申し分ありませんでした。しかしながら、出てきた結果は予想を下回り、反応に困る相場となりました。個人的には、バイデン大統領もトランプ氏同様に相場を振り回す要因であると考えています。
さて、テクニカル指標の組み合わせは良いですね。順張り系のMACDと逆張り系のストキャスティクスで相性も良いと思います。ただ少し反応が早いため、RCIかRSIも試してみてはいかがでしょうか。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
6月4日現在           100万円

早稲田大学 NAKAMURA
早稲田大学 NAKAMURA
早稲田大学法学部3年。株式投資クラブforwardに所属。経験不足で至らない点も多々あるかと思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。初心者なりに試行錯誤してみますので、FXに触れたことのない方や、ぼくのようにほぼ初心者の方には親近感を持って読んでいただけると思います。よろしくお願いします!
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