教師の「勝ち組」ルートとは?
では、私立学校ではどうか? 高給取りと言われる首都圏の16大学付属校の年齢別年収を公開している。40歳時点のランキングでは、1位早稲田大学1107万円、2位慶応義塾大学1064万円、3位中央大学1048万円となっている。公立に比べ、かなり年収が高い。
教員を養成する大学の偏差値や就職実績もまとめている。2005年の規制緩和で小学校教師を養成する学部・学科を私立大学が急増したため、私立は偏差値40台から門戸が開かれているという。
教員就職者数ランキング(2020年)では、大阪教育大、愛知教育大、福岡教育大と国立の教員養成大学がトップ3を占める。私立では文教大学、岐阜聖徳学園大学、日本大学、玉川大学が上位に入っている。特に日本大学は中学校と高校の教員就職者数ではトップに立っている。
関連で、インターネット授業と通信制高校の制度を組み合わせた角川ドワンゴ学園の「N高等学校(N高)」では、教師1人が150人を担任する過酷な実態であることを報じている。
今や、教師が「聖職」であると言う人はいなくなった。だが、「人並」の待遇は必要だろう。教師志望の学生に読んでもらいたい特集だ。
第2特集は「タワマン全内幕」。このところ、タワマン人気に水をかける週刊誌の記事が目立つが、ビジネス誌らしくリセールバリュー・ランキングから迫っている。首都圏の1位はシティタワー品川(136%)、関西ではグランフロント大阪オーナーズタワー(110%)が1位に。多くの物件で含み益が多くなっていることがわかる。
インサイダー座談会でも3年で2000万円の利益を得た売主がいたことや、コロナ禍の影響で、駅から遠くても人気が高くなったことが語られている。オリンピック選手村の建物をマンションとして転用することで話題になった晴海フラッグについても、「売れる要素しかない」として、タワマン人気がまだまだ続くという意見で共通している。「タワマン暴落論」の真実をますます知りたくなった。