「政府は尾身氏のスキャンダルを血眼で探っている」
こうしたバッシングに対して、尾身氏の身を案じる人がいる。前宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏だ。6月5日、自身のツイッターを更新。「尾身会長は覚悟したな。もう御用学者とは言わせない覚悟」と解説しつつ、こう投稿した。
「政府は、今、尾身会長の何かスキャンダルを血眼になって探っているのではないか。あそこの世界はそういう世界である」
と、自らの政治体験でも同様のことがあったのか、尾身会長への影響を心配したのだった=写真参照。
もっとも、尾身氏の今回の発言については、称賛と共感の声が多い。特に同じ感染症の専門家はなおさらだ。6月7日放送のテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」の取材に応じた北村義浩・日本医科大学教授は、こう語った。
「ひと言で言うと、非常にもっともなこと、私どもが言いたいことを全部きれいにまとめてくださっているなと思います。オリンピックで海外から選手、関係者が来日する。世界中がパンデミックの真っ最中。少し峠を越えて、ようやくひと息ついたというところですが、これで世界中から人が集まって、ウイルスの交換をし合って、また自国に戻る懸念がある。尾身先生は、日本人の健康だけではなく、世界の健康安全も配慮しています」