ファンダメンタルズ分析を軸に取引(一橋大学 ボンゴレさん)
今週は試験期間で満足に時間をとれなかったこともあり、自分が冷静に判断できるか不安だったので、様子見のみで取引を見送りました。
大学対抗戦の期間は半年あるので、ファンダメンタルズ分析を軸に行っていきたいと考えています。通貨ペアはまず米ドル円とユーロ円を中心に取引し、リスクをあまりとらないでいく予定です。慣れてきたら値動きの激しい他の通貨ペアや超短期トレードにも挑戦したいです。半年間どうぞよろしくお願いいたします。
今週(5月24日週)の米ドル円は1ドル=108円台から110円台付近まで推移しました。6兆ドルの歳出を求めるバイデン米大統領の予算教書が報道されたことや、米PCEデフレータが市場予想を上回る結果だったことが影響したのだと思います。
予算教書は、10年物国債利回りが2023年末までは1.5%前後にとどまることを前提としていますが、4月の消費者物価指数が市場予想以上だったりPCEデフレータも予想以上だったりとインフレ懸念から利上げとなる可能性は心に留めておく必要があると感じています。
来週(5月31日週)は、米雇用統計含め経済指標が多く発表されます。ドル買いの動きが今は強いように思われますが、経済指標が市場予想よりも過度に上振れた場合はリスク回避のため円買いの動きになるかもしれないので、市場予想にも注意しながら判断して取引していきたいです。
ユーロ円はワクチン接種の拡大と欧州中央銀行の出口戦略がどうなるかに注目しながら保有したいと考えています。欧州経済が正常化するとの見方や、日本のワクチン接種率の低さが円安圧力をかけているとの見方から、急激にユーロが下降することはなく上昇が続くと思うので、買いポジションを中長期的に保有する予定です。
欧州中央銀行がユーロ高を引き下げる施策を打つかには十分気を付けたいと思っています。
参考リンク:「危うい金融緩和依存、鮮明に バイデン政権予算教書」(日本経済新聞 2021年5月29日付) 「焦点:ワクチン接種率で通貨に明暗、目先は円安圧力継続か 」(ロイター 2021年5月14日付)
◆児山将のワンポイントアドバイス
インフレ関連の経済指標を見る限り、今後アメリカがコロナ禍から脱却し経済回復が進む際にはさらに跳ね上がることが想定されます。上場企業の説明会でも、過去にないほど役員からインフレを懸念する発言が出てきているそうです。2020年の1年間に市場に10兆ドルが投入された影響が続いているといえます。FRB(米連邦準備制度理事会)要人のコメントをみると、経済回復と同時期に金融引き締め(≒テーパリング)に踏み切る発言を行っていることから、市場予想とFRBの動きの差が相場変動につながるのではないでしょうか。現時点では、テーパリング開始時期は2022年1月のようです。
100万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月28日現在 100万円
神奈川県出身。