上昇トレンドの終了狙って取引、その結果は...(明治大学 佐藤諒さん)
こんにちは。「これから半年間増やしてやろう!」と意気込んでいる明治大学の佐藤諒です。
ここ1年では米国株とたまにCFD(差金決済)取引を行っていました。基本的なスタンスとしてはチャート分析を主に取引していきたいと思います。また、現在多くのインジケーターが無料で使えますが、移動平均線以外は使わない方針でいきたいと思います。
理由は、結局チャートを基にインジケーターが作動しており、インジケーターがチャートに遅れて表示されるためです。
そこで、さまざまなチャートを見てみました。USD/JPY、GBP/USD、GBP/JPY、EUR/USD、EUR/JPY、CAD/JPY、AUD/JPYと多くの通貨を週足 → 日足 → 4時間足の順番で見ました。
タイミングがいいなっと思ったのはCAD/JPY(カナダドル・円)です。
◆果敢に攻めたが......
さらに長く上昇トレンドが継続していることから、相当なロング(買い)ポジションが溜まっていると推測し、IMM通貨先物(シカゴマーカンタイル取引所に上場する国際通貨の先物市場)のポジション推移を見てみると、やはりロング(買い)ポジションが多く溜まっていました。これはいずれかのタイミングでポジション解消の動きになると思い、それが今のタイミングから始まる可能性があると考え、ショート(売り)から入ってみようと思いました。
そして、売りから建玉可能数の3分の1で入りました。3分の1にしたのは、後から追加できるようにするためです。逆指値を忘れないように、と少し上に設定しました。
しかし、翌朝起きてみると逆指値に引っかかっていました。設定した値には動いていないのに......? スプレッドにより引っかかってしまったようです。これからはスプレッドも考慮して指値や逆指値を設定しないといけないと勉強になりました。
再び上がってきたのでトレンドラインに接するタイミングで再度3分の1をショート(売り)しました。しかし、そのまま上昇してしたので追加で3分の1をショートしました。
ところが、またしても上昇してしまいマイナス14万円での損切りとなりました。
今回は上昇トレンドの終了を狙った取引だったのですが、失敗してしまいました。反省としてはトレンドに逆らって取引をする際は逆指値を比較的小さく置いて、トレンドが継続した際のダメージを減らすべきだと思いました。次回はしっかりと利益を出せるよう頑張ります。
◆児山将のワンポイントアドバイス
初回から果敢に攻めたトレードを見せてくれましたが、厳しい結果となりましたね。参加者の中では、CFDの経験もありトレード慣れしているのではないでしょうか。カナダは、主要国の中では最初に金融引き締めを行うのではないかと期待されています。そのため、ややドルよりも買われやすい状況にあるなか、米国のバイデン政権の巨額財政出動や高いインフレ率で一進一退を続けている状況ですね。
FRB(米連邦準備制度理事会)が、いつテーパリングを開始するのかも重要な焦点となっていますので、そのあたりを見ながら取引してみてはいかがでしょうか。
100万円からの損益 マイナス14万円
5月28日現在 86万円