まずは状況の把握から......(慶応義塾大学 1028さん)
5月29日(土)
今週から6か月間、暗号通貨取引に挑戦させていただきます。自分は投資をはじめばかりで、経験と呼べるものはほとんどないのですが、この大学対抗戦への参加をきっかけに暗号通貨について実践的に学んでいき、その成果をこれからの記事で共有できたらなと思っています。
よろしくお願いします!
......と意気込んだなか、初週から申し訳ございません。じつはまだ口座の開設が完了しておらず、取引ができません。(汗)
6月1日週までには必ず、口座の開設を済ませて取引をはじめます。
ですので、今週は暗号通貨に関わるニュースで、私が着目したものを2つピックアップしてご紹介したいと思います。
今週の暗号通貨にまつわるニュースの見出しには、穏やかでないモノが並んでいますね。5月26日の日経速報ニュースに掲載された記事:「ビットコイン、突然の乱高下 未熟さ映す - 変調 仮想通貨 上」では、今年5月に入ってからビットコインが記録的な急落をはじめ、1か月の価値の下げ幅が3割を超えていると報じられています。
下のグラフは、ビットコインの月ごとの価値の変動を表しています。5月に入っての動きが顕著に出ていますね。
(出典:https://ccrashinban.com/images/ccrashinbanimage/000/000/2/2017/ccrashinbanimage_2017.jpg?d=202105280813)
この急落は、ビットコイン(BTC)にとどまらず、イーサリアム(ETC)やリップル(XRP)など他の暗号通貨にも波及しています。
同じく日本経済新聞の記事「仮想通貨、波乱要因に、ビットコイン一時30%下落→NY株続落、機関投資家の参加が背景に」(5月21日付朝刊2面)、「中銀を敵に回した仮想通貨 ―迫る規制と価格下落の足音」(日本経済新聞朝刊 5月28日付7面)では、その急落の原因として、中国の中央銀行である中国人民銀行が、各金融機関に対して暗号通貨を決済に使用しないように通告したこと、欧州中央銀行も同じように暗号通貨のリスクに対して警鐘を鳴らす声明を発表したこと、つまりは中国や欧州が暗号通貨に対して警戒を強め、規制を強化したことを挙げています。
暗号通貨の先の読めない激しい値動きは今後も続いていくのではないかと予測されています。このニュースから読み取れる全体市況から鑑みるに、暗号通貨の運用には厳しい状況が続くようにも思えますが、なんとか自分なりの最適解を見つけたいですね!
BTCやETHなど、各暗号資産の今後の値動きに注目です。
もう一つ、おもしろそうなニュースを見つけたのでご紹介いたします。こちらは日経産業新聞の記事「『NTF』、新たな経済インフラに、仮想空間で台頭、『本物』保証」(5月24日付2面)は、非代替性トークン(NFT)というデジタルデータについてです。読者のみなさまは、この非代替性トークン(NFT)という単語を聞いたことがありますか?
これは、暗号通貨の兄弟分のようなものです。暗号通貨は代替性トークン(FT)ともいい、個別の識別情報を無視して暗号通貨同士や現金の交換を行うのに対し、NFTは個別の識別情報を踏まえて唯一無二なものとして資産価値を与えるものです。
これは、デジタルアートやゲームアイテムなど一点物に対して活用するのに向いていて、たとえコピーされたとしても、データ上で「本物」であることが保証されているので、著作権の保護に大変役に立つ物なわけですね。このNFTが最近注目されて、価値が上がりつつあります。個人的に特に興味深いと感じたのは、NFTの運用には暗号通貨であるETH(イーサリアム)が用いられているということです。ETH、今は規制の影響で価値が下がっていますが、長期的に見ればアツいんじゃないでしょうか!?
次週こそは、私も取引をはじめますので、何卒よろしくお願いいたします。
◆児山将のワンポイントアドバイス
中国はビットコインの7割のマイナーがいるとされており、暗号通貨を左右する大国です。これまで中国はたびたび暗号通貨の規制を行ってきましたが、中国人の知り合いに聞くと「法律は合ってないようなもの」と影響を感じさせないコメントが返ってきていました。事実、マイニング規制は、度々報じられてきていますが、いまだに中国でのマイニングは健在となっています。
しかし、今回はどうも風向きが変わっているようです。マイニングには膨大な電力が必要となりますが、それが他の経済活動にブレーキを掛けているようです。そのため、今回は本格的に規制が行われる可能性が高そうです。
1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月28日現在 1万円