2021年度のFX大学対抗戦がはじまった。今季は7大学9人が参戦。Aグループ、Bグループに分かれて競い合う。コロナ禍にあって、景気・経済の先行きが不透明なのは洋の東西を問わない。米ドルが、ユーロが、英ポンドや中国元に日本円......。通貨の値動きを分析、研究して、手元の100万円をどこまで増やしていけるのか――。
Aグループは、北海道大学、慶応義塾大学、明治大学、専修大学が競う。さっそく、慶大と専修大が英ポンドにチャレンジ! その結果は......。
FX初心者はツイッターとマンガの教科書を武器に挑戦!(北海道大学 上田晃史さん)
みなさん、はじめまして。北海道大学農学部2年の上田晃史と申します。今回はFX大学対抗戦に参加できて非常にうれしく思います。
まずは簡単な自己紹介から。趣味はhip hopを聴くこと。ちなみにですが一番好きなラッパーは鎮座dopenessです。そして読書、登山です。
FX大学対抗戦での目標は「FX・海外事情についての知識を深める」ことと「100万円を倍にする!」です。この機会を通じて、自分になんらかの成長を感じられたらなぁと考えています。対戦者のみなさま、どうぞよろしくお願いします。
私はFX初心者で、FXについて全然わかっていないので、アマゾンprime会員ならタダで読めるこの本「マンガでまるっとわかる! FXの教科書」(横尾寧子監修)を読んでみました。内容が多少古かったですがサクッと読めたので、悪くはなかったです!
この本で、いろいろとざっくりわかったので、とりあえずクロス円の中でどれを用いて取引をしようかなと考えてみました。どうやらクロス円の中では、ポンド円のボラティリティが比較的大きいみたいなので、リスクを狙ってしばらくはポンド円で取引をしてみようと思います。
また、他のクロス円と比較して参加者の多いユーロ円も適宜みていこうかなと考えています。
これからの戦略としてはスワップ狙いではなく、比較的レバレッジを掛けてスキャルピング・デイトレなど、短期の時間軸で利益を取りにいけたらなぁと考えています(これが難しいのですが...... 笑)。
ちなみにですが、テクニカル指標では株のデイトレでもよく使っていたボリンジャーバンド、MACD(通称 マックディー=移動平均収束拡散)、そしてRSI(相対力指数)を中心に使っていこうと思っています。ボリンジャーバンドは、特に愛用していて個人的には一番好きです。一目均衡表など、よくわかってないテクニカル指標も多いため、うまくいかなかったら、いろいろ勉強しようと思います。
また、FX界隈はツイッターが活発ですので、是非とも自分の取引に活かしていこうと考えていますが、怪しいアカウントも多いので、そこの見極めも必要かなと。
みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
◆児山将のワンポイントアドバイス
100万円を2倍にすることが目標と意気込み十分ですね。過去のFX対抗戦はみなさん好成績ですが、1万円という資金であったために1度に保有できるのは一つの通貨ペアという状況でした。今回は、資金が大きいため相場状況に応じで複数の通貨ペアを保有すること、分割でポジションを構築していくことなど、選択の幅が広がります。
それらの移転を生かし、是非とも過去の成績を超えてほしいと思います。
なお、横尾寧子さんは個人的に何度かお会いしたことがあります。FX取引の基礎を学ぶためには十分でバランスの取れた本だと思います。ポンドの選択とのことですが、アフターコロナを見据えた中では、カナダと並んで強い値動きとなっているため、その波に乗っていけると良いですね!
5月28日現在 100万円
大阪府出身。
英ポンドでチャレンジ!(慶応義塾大学 トリオネア)
はじめまして! 慶應大学のトリオネアと申します!! 大学の名前を背負うという、重すぎる?(笑)圧に押しつぶされないように半年間頑張りたいと思いま~す。
FX自体は最近知ったわけではなく、前々からぼちぼち検証&トレードをしております。でも、自分の軸というか、相場の見方がまだまだブレブレなのでこのFX大学対抗戦を通して少しでも固められたら良いなと思っています。
FX大学対抗戦での目標は、利益率100%の200万円!
なんて上のほうで息巻いてたんですが、結論から言うと今週は用事とかいろいろと重なりバタバタしてたのもあって、100点中0.01点ぐらいのデキでした。
5月24日(月)
月曜朝に開場してから何となく英ポンド円のチャートを見てたんですが、週足や日足レベルでの動きが高値安値などを基準にしたダウ理論だと全く方向感がわからなかったので、15分~45分足レベルでのチャートに切り替えてみたところ、ちょうど
(1)前日日足での終値(図1での緑ゾーン付近)
(2)EMA(指数平滑移動平均線)の向き
のように、ショート(売り)を打つには絶好の位置だと思って、図1の紫矢印付近での1ポンド=154.042円で、10万通貨を「売り」でエントリーしました。
5月25日(火)
月曜日にエントリーした後は、いろいろと用事があったのでチラチラとチャートを見る程度だったのですが、なかなか落ちてくれなくて困ってました。
期待していたのは、緑色の平行ラインを割って下降トレンドが形成されるような流れだったのですが、結局直近の安値も割ることが出来ず、火曜日の朝方に見た時に直近でも上げやすい形になっていたので、泣く泣く1ポンド=154.065円で損切りしました。
たらればですが、月曜日の2~3度目の安値トライ時に分割決済しておくのが良かったですね。(マイナス2300円)
その後は、良くわからなかった&用事で参戦することができず......。今週はだいぶ超直近のみでの判断でトレードしましたが、もう少し大きな視点で見ないとなと、「金曜の殺人通貨」ポンドらしい上げ方を見て感じました。
◆児山将のワンポイントアドバイス
事前の準備とルールづくりに余念がないですね。個人的に、投資は取引するまでにほとんど勝負は決まっていると考えています。例えば同じ期間、投資経験がある人でも、直近1週間のニュースを読み込み、テクニカル分析を完ぺきに行っている人とでは、どちらが利益を出すかは明白でしょう。コロナ禍から回復経済に向かう中で、主要な通貨ペアを選択し、安定した運用を期待しています。
5月28日現在 99万7700円
優勝は証券会社選びから! そのワケは?(明治大学 佐野快斗さん)
はじめまして。明治大学Break outs! 所属の佐野快斗と申します。
今回、FX大学対抗戦に参加させていただきます。よろしくお願いいたします。
◆利用する証券会社
FX大学対抗戦のデモトレードに参加するにあたって、利用する証券会社は「みんなのFX」です。理由は二つあります。
一つは、仮想資金が100万円であること。「みんなのFX」以外にもFXのデモトレードができる会社はありますが、仮想資金量が多すぎるのにも関わらず、調整不可であることが多く、たとえば楽天ですと1000万円、DMMですと500万円になっており、今回の大学対抗戦には向いていないと考えました。
二つめに、取引できるクロス円の通貨量が多いことです。「みんなのFX」では、ドル円、ユーロ円など主要な通貨に加え、香港ドル円、トルコリラ円など、マイナーな通貨ペアが取引できます。こちらも今回のルール(クロス円のみ取引可能。)に適していると考えました。
こうした理由で「みんなのFX」を利用し、大学対抗戦で優勝できるよう尽力して参ります。
◆基本戦略
私は基本的にエントリーや決済の際にあれこれ迷うことや、衝動的にエントリーして大損するということがあるので、先に基本的な戦術(ルールのほうが近いかもしれません)を決めておきたいと思います。もちろん、大きな経済指標が出たりすれば、例外は発生しますし、後々変更、追加を入れる可能性もあります。
(1)エントリーする際には、ファンダメンタル、テクニカルで二つ以上の根拠を必要とする。また、根拠に基づいた損切りラインをあらかじめ設定しておく。
(2)設定した損切りラインを動かさない。
さらに、取引可能な通貨量が多いのは「みんなのFX」の利点ですが、マイナー通貨の国のニュースは手に入れることが難しく動きが読みにくい、スワップポイントが高いなどデメリットも多いので、できるだけ取引はしないようにしようと思っております。
◆5月24日~28日のトレード
今週はニュージーランドの政策金利発表や、米国企業の決算、月末ロンドンフィクス(5月31日はアメリカ、イギリス市場休場)だったものの、日本では緊急事態宣言の延長の是非やコロナ変異株など、不安要素が多かったため、トレードには至りませんでした。
◆児山将のワンポイントアドバイス
事前の準備とルールづくりに余念がないですね。個人的に、投資は取引するまでにほとんど勝負は決まっていると考えています。たとえば同じ期間、投資経験がある人でも、直近1週間のニュースを読み込み、テクニカル分析を完ぺきに行っている人とでは、どちらが利益を出すかは明白でしょう。コロナ禍から回復経済に向かう中で、主要な通貨ペアを選択し、安定した運用を期待しています。
100万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月28日現在 100万円
そろりとスタート、思いどおりにいかず300円の負け(専修大学 めがねちゃん)
せっかくFX大学対抗戦に参加させて頂いたので、6か月間、FXについてしっかり勉強しながら臨機応変な対応策をとっていきたい。
この戦いに当たり、作戦というものは特にないが、経験が浅い分、自分のオリジナル戦法というよりは仕入れた知識を自分で扱えるようになることが目標だ。
また昨年、この大学対抗戦に参戦していた方々がコロナショックということもあり世界情勢を重要視していた。そのため、今までそんなに熱心にニュースを見ることがなかったが、ファンダメンタル分析もして、今、世界がどうなっているのかも視野に入れていきたい。
仕組みとしてもFXは二つの国の通貨取引なので、世界情勢は通貨強弱に直結するということを踏まえて、国の動きとそれを見た投資家たちは何を考えるかという心理についても考えていく必要があると感じた。
今週の結果だが、100万円のデモトレードでマイナス300円であった。
先週末に張り切って「この値まで来たらエントリーしよう!」と目星のつけていた通貨はすべてエントリーチャンスを逃してしまったためである。
「投資は待つことが大切」というが、機会を逃してしまっては元も子もないので、冷静さを保ちつつ、こまめにチャートを監視するというのは大切であると身をもって体験した。
1週間あったのにエントリーチャンスを逃して焦ってしまった私は、英ポンドが5月26日(木)21時をきっかけに、いろんなペアで上昇していたことから、ポンド円を短期ショート(売り)でエントリーした。
大きな流れでポンドは強く、GBP/USD(ポンド・米ドル)上昇、USD/JPY(米ドル円)上昇、GBP/JPY(ポンド円)上昇していたことから、「ポンド>米ドル>円」だと思い、ポンドはボラティリティが大きいのでポンド円を選んだ。
そして、「急上昇したら急降下する」という言葉を根拠に、ショート(売り)したのである。結局、あまり動かなかったのと流れに反したポジションであったので決済した。
今週の反省は、(1)チャートを見る時間が少なかったこと(2)根拠が薄いのにエントリーしたことである。最初に世界情勢を見ていきたいと言いながら全然扱えていないので半年かけて直していきたい。また、資金管理のことも需給のことも全体的に考えが浅いので深めていきたい。
◆児山将のワンポイントアドバイス
経験が浅いという、めがねちゃん。記載のとおり、まずはインプットを増やしながら、ここぞというタイミングでのみ取引を行ってみてはいかがでしょうか。また、2か国間取引のため、「買う通貨・横バイの通貨・売る通貨」に仕分けを行い、一番買える通貨と売れる通貨の組み合わせを見つけることが利益を出すためのヒントといえます。
今の主要国の経済・金融政策を鑑みながら、その組み合わせを見つけてみてください。経験が浅いながらも要点をしっかりと押さえていることから、今後の爆発力に期待しています!
5月28日現在 99万9700円
◆100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール学生投資連合USIC
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはクロス円取引とします。
・レバレッジは25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で資産が「ゼロ」(元本割れ)になった場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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