関西ペイントが抗ウイルス商材の新ブランドを立ち上げ 漆喰塗料活用の卓上ボードや床マット【コロナに勝つ!ニッポンの会社】

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防災グッズの開発に注力

漆喰塗料を塗った素材で組み立てた防災トイレ
漆喰塗料を塗った素材で組み立てた防災トイレ

   こうした強力な漆喰塗料の抗ウイルス性を活用した製品事業として立ち上げたのが、「ANTIVIRUS TECHNOLOGY」ブランドだ。

   コロナ禍のなか、高機能な抗ウイルス商材ブランドとして高い関心を呼び、岩崎副本部長によると、年間8000件ほどだったウェブサイトへの来訪件数が1日1000~2000件に大きく増え、「注目されていることを実感した」と言う。

   なかなか出口が見えないコロナ禍にあって、感染対策商品への関心はなお高い。「ワクチン接種が進むことで新型コロナウイルスは収束に向かうだろうが、変異株は油断できないし、インフルエンザウイルスのようにまた流行を繰り返す可能性もある」と、抗ウイルス商品の需要は「アフターコロナ」になっても見込めると岩崎副本部長はみている。

   なかでも、「一番注目しているのは災害関係」だ。大雨や台風シーズンの季節となり、被災地では避難所が設けられる。衛生面から、また「密」になりがちな避難所では、従来から懸念されていたノロウイルスをはじめ、他の感染症の心配もある。

   岩崎副本部長らがいま取り組んでいるのは、避難所で使われるベッドや簡易トイレ、間仕切り用のパーティションを、漆喰塗料を使った材料でつくることだ。

   消臭効果もある漆喰塗料は避難所では最適で、これらの「防災グッズ」の販売を秋の防災シーズンに向け計画している。また、それに先駆けて現在試作品を準備中で、6月には展示会での紹介や、商品の一つである「漆喰間仕切り」のワクチン接種会場への寄贈も検討している。

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