Amazon株は売らなくていい。
ぼくは長男とのやり取りの中で「Amazon」という会社は顧客第一主義。サービスをよりよいものにするために、利益をどんどん再投資している企業であることを、事あるごとに伝えてきた。
それがユーザーであるぼくたちにもわかりやすく見えているから、Amazonのサービスを使い続ける。Amazonも年会費を取っているから、便利になって利用者が増えれば増えるほど入ってくる収入も増えていく。それがAmazonの企業価値の向上になり、最終的には株価に反映される。つまり株価は上がっていくのだ。
株価に目を向けると2000年に82ドルだった株価は2021年には3200ドルにもなっている。じつに39倍にもなる。10万円買っていれば390万円になっている計算だ。ただし、そうなるためには、たった一つだけ条件がある。それは決して売らないことだ。
多くの投資家は、今の株価はもう高い。そろそろ天井だと思い込んで持っていたAmazon株を手放している。これはすごく当たり前の心理で、言うほど同じ株を保有し続けることは簡単ではないと、ぼくは思う。人間である以上欲がでるのは当たり前だから。
ただ長男を見ていると、まったく欲が出てこないのは不思議な点である。一度もそろそろ売ろうかと言ってこない。おそらく売った利益で何かを買おうという欲がないからだ。
そして、そこまで目の前の株価を気にしていないからだ。ただ株を持っているだけで10年後にマジマジと株価を確認したら、「めちゃくちゃ増えていた」という感じのほうが、じつは投資でお金を増やせるのではないかと思ったりもする。
そんなことを思いながら長男とのアマゾン談義をしていた。彼のAmazon株が今後どう成長するかも気になるが、投資家としての成長も楽しみである。(あっきん)