火をつけたのも消したのもイーロン・マスク氏
◆ ビットコインは環境に良くない! テスラのビットコイン決済は中止
イーロン・マスク氏は、まだまだ相場に影響を与える発言をします。5月12日には、ビットコインのマイニングは環境に良くないので、すでに決まっていたテスラの購入をビットコインでも可能とするサービスを中止すると発表したのです。
これに驚いた投資家は、ビットコインを売りに走りました。もしかすると、テスラが保有する大量のビットコインも売却される可能性があると考えたからです。
●ビットコインのチャート
その結果、ビットコインは600万円台から一時300万円台前半まで急落。年初からの上昇相場を大きく崩す展開となったのです。 ビットコインを含め、仮想通貨の維持のための電気代は全世界の1%を占めているとされています。「エコではない」という意見はもっともだと思いますが、それが果たして従来産業と比較してどれほど環境に悪いのかという点に関しては、まだまだ議論の余地があるでしょう。
さて、ビットコインをはじめ多くの仮想通貨の価格は大きく下落してしまいました。下落の最中に、テスラが保有しているビットコインはまだ売却しないとの報道がありましたが、自らが招いた急落を止めることはできませんでした。
奇しくも、ビットコインはテスラが購入した価格と言われている350万円付近で反発。底打ちを見せつつあります。2020年末からのビットコイン相場は、火をつけたのも消したのもイーロン・マスク氏でした。
良くも悪くも、今や仮想通貨のメインプレイヤーとなっていますから、次の一挙手一投足に目が離せません。(ひろぴー)