きょうは大企業にお勤めの50代管理職のIさんです。
「新卒採用や中途採用で、採用面接を担当する機会がありますが、最近よく聞く志望理由の一つに『大企業なら自分がやりたいことが実現できる』があります。正直、大企業に入るだけで、すぐにやりたい仕事に就けるっていうのは難しいと思います。大企業は人数も多いですしね。希望の職種につけなかったからやる気が起きないってのも、論外だと思います。説教じみた内容になってしまいましたね。
と言いつつ、私自身も『もしかしたら、やりたいことは別の会社にあるのかな?』なんて考えることはありますよ」
「新卒の頃、何を考えていたか忘れてしまいました」
「やりがいのある仕事に就きたい」
「自分の興味ある分野の仕事をしたい」
大企業に入ったすべての人が叶えられることではないと思います。総合職であっても、必ずしも希望した部署や職種に必ず就けるわけではありませんよね。
Iさんは目の前にある仕事に精一杯頑張ってこられたと思いますが、新卒の時に思い描いていた会社員人生とは、相違はありますか?
「新卒の頃、何を考えていたか忘れてしまいました。世の中に役に立つ仕事をしたいかな。何も考えずに目の前の仕事に突っ走ってきた気がします」(Iさん)
それなら、一度立ち止まって「何がやりたかったのかな?」と考えてみるいい機会かもしれませんね。
「大企業に入ったら、やりがいのある仕事ができそう」。そんな気持ちで入ってくる人も多いですよね。
もちろん、就職活動する側の人が、企業を選んで入社する立場であるとは思いますが、まずは企業に「この人が欲しい」と思ってもらうことが大事です。
「この事業のこんな仕事にこの人は合いそうだな」
「この人のあの能力はこの事業に活かせそう」
と思ってもらえるように、会社のことをしっかり調べて、自身をアピールすることが必要。つまり、自分が選ぶことよりも「選んでもらう」ことが大事なのです。