株式相場、波乱要因に落ち着きも3万円は遠く......(5月31日~6月7日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドル円相場は神経質な展開に

ドル・円予想レンジ:1ドル=108円80銭~110円00銭

2021年5月28日(金)終値 109円81銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、1ドル=110円付近でもみ合いか。

   前週のドル円相場は、ドルが強含みで推移した。週末にかけてドル上昇し、一時1ドル=110円台前半まで上昇した。米国の景気回復に対する強気な見方と、長期金利の上昇観測が根強く、ドルの買い材料となった。

   今週のドル円相場は、1ドル=110円付近でのもみ合いとなりそうだ。米国の景気回復とともに、米長期金利が上昇するとの観測は強く、ドルの下支え要因となっている。一方で、直近の米国の経済指標は景気回復に一服感が出ており、ドル買い材料と放っていない。さらに、週末には雇用統計の発表を控えていることから、ドル円相場は神経質な展開になりそうだ。

   経済指標は、国内では31日に4月の鉱工業生産、6月1日に1~3月期法人企業統計調査、4日に4月の家計調査などが予定されている。

   海外では、31日に中国の5月の製造業PMI、6月1日に米国の5月のISM製造業景況指数、2日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、3日に米国の5月のADP雇用統計とISM非製造業景況指数、4日に米国の5月の雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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