「生原酒ボトル缶」なぜ誕生?
そもそも、「生原酒ボトル缶」はどのような経緯で開発されたのだろうか。
「生原酒ボトル缶」は2015年2月に誕生。開発のきっかけは「日本盛 酒蔵通り煉瓦館」(西宮市)や阪急西宮北口駅の改札内(2021年5月31日まで)で行う蔵元直送生原酒の量り売りで購入者から寄せられた、「日本酒ってこんなにおいしかったんだ」という驚きの声だった。
購入者の声をもとに、生原酒を身近に楽しめる環境を目指す「生原酒の一般化」へのチャレンジが始まった。しかし生原酒は、品質を安定化させる加熱殺菌や希釈を行っていないため、劣化しやすく、品質管理のハードルが高い。そこで劣化要因である紫外線や酸素を防ぐため、遮光性と密閉性に優れたボトル缶を容器に採用した。
容量はモンベルとのタイアップで使用した200ミリリットル(ml)のほか、360mlがある。小さい容量になっている理由を担当者に聞くと、
「容量は『本格的なおいしさをいつでも、どこでも、手軽に』というコンセプトに準じて設定しています。小容量だからこそ手軽に欲しい分を飲めるうえに、様々なシーンで利用できる携帯性の良さを発揮します。また、幅広い層のお客様がトライアルしやすい面もあります」
と説明する。
「持ち運びできる生原酒」という新しい可能性を切り開いた日本盛。今後の商品展開について聞くと、
「違いの分かるユニークな商品開発を意識しています。美味しさ、楽しみ方、シーン、用途、健康など、切り口は様々ですが、お客様にとって新しい気づき・価値の提供ができればと考えています」
と話した。