ノルマをコツコツとクリアしてきた「二刀流」大谷翔平選手
もう一人、今注目のアスリートは、米大リーグエンゼルスの大谷翔平選手です。故障から完全復活した今シーズンは投打に大活躍を見せ、今や全米中の注目を集め、球界の大ヒーローで「野球の神様」ベイ・ブルースと並び評されるほどの注目を集めているのです。
彼もまた愚直な行動の人であり、努力の人です。高校時代から、過去に誰も夢見ることすらなかったメジャーでの投打二刀流を志し、自分の立てた長期、中期、短期の目標とノルマをコツコツとクリアし続けて一歩一歩、夢の実現に向けて歩みを進めてきたアスリートなのです。
渡米前の日本ハムファイターズ時代には、先輩からの食事の誘いにも「僕はまだ練習があるので」と断り、あくまで自分の志すものへ向けた取り組みをブレることなく愚直に進めてきた、それが今まさに開花に向かいつつあると言えるのです。
アスリートと経営者は似たところがあると常々思っています。共に、努力なく栄光を手にする天才は存在せず、止むことのない愚直な努力を続けられる者が結果を手にすることができるのだと。
一流のアスリートたちが栄光を手にする陰でどんな努力を続けていたのかを知ることで、勇気や希望をもらうと同時に、経営者とっては勝ち進むための行動指針をも与えてもらうことになるのではないでしょうか。
東京五輪「中止」派の私ですが、コロナ禍に苦しむ経営者が多い今、彼らに勇気と希望と同時に行動指針への気づきを与えてもらう意味からは、「できることならやって欲しい」という思いも複雑に交錯しています。(大関暁夫)