ブリヂストン株が7連騰で3年ぶり高値圏 1~3月期業績を好感、69年ぶりの赤字からV字回復

SMBC日興、野村証券で高まる評価

   SMBC日興証券は2021年5月17日付のリポートで、「結果としてタイヤ事業全体で14%水準の高い調整後営業利益率を確保できていることは好印象」と記した。

   野村証券も同日付のリポートで、ブリヂストンの目標株価を4200円から4500円に引き上げた。「第2四半期以降は原材料高で採算は減速するも、会社計画(業績予想)の据え置き(第1四半期の好決算を受けても修正しないこと)は保守的と判断した」とした。ただ、「業界全体の需要に比して販売数量はそこまで好調ではない」と指摘。「プレミアム製品の販売価格を維持しながら販売数量を拡大できるかが論点になるだろう」とした。

   自動車業界は、半導体不足という問題を抱えながらも最終製品の需要自体は堅調。その全体の傾向についていけているかが問われることになりそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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