「危険! 日本に行くな」「東京五輪中止か?」 米国からコロナ対策失格の烙印を押された日本政府(2)

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五輪関係者へのなりふり構わぬ優先接種

「犠牲がつきもの」は本音だったバッハ会長
「犠牲がつきもの」は本音だったバッハ会長

   これを受けて、丸川珠代五輪担当大臣や加藤勝信官房長官が5月25日、相次いで記者会見を開き、「米国の五輪委員会も選手団を派遣すると言っているし、影響はない」と強気のコメントを発表した。

   しかし、さすがに米CDCや海外メディアから「開催国とも思えない、ワクチン接種の甚だしい遅れ」を突かれたのがよほど痛かったのだろう。丸川五輪相は、「医療従事者や高齢者を差し置いて、選手に優先接種させる気か」という猛批判の何のその、選手以外の大会スタッフにも大量にワクチンを接種させると発表したのだ。

   デイリースポーツ(5月25日付)「丸川五輪相 大会関係者へも無償ワクチン提供を発表 選手団と合わせ2万人分」がこう伝える。

「丸川珠代五輪相が5月25日、東京五輪・パラでIOCが無償提供する米製薬大手ファイザー社製のワクチンを、日本選手団以外の一部ボランティアや通訳、審判員ら大会関係者にも提供すると発表。2500人分の選手団分も含め、約2万人分となり、選手との接触具合に応じて対象を決定する。丸川五輪相は『日本選手団はチームドクターによる接種で、6月上旬を目途に実施する。また一体となって活動する審判や、選手と接触するスタッフへの接種を調整していきたい』と説明した」
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