事業が軌道に乗るとはずされる...
さらに、「『女性であること』は職場でどう影響するか」について質問。「やや不利になる」(43.1%)と、「とても不利になる」(12.6%)を合わせて、「不利になる」と考えている人が55.7%にのぼることがわかった。
「有利になる」と考えている人は18.6%(「やや有利になる」16.8%と「とても有利になる」1.8%の合計)で、「不利になる」派はその約3倍だ。「影響しない」は25.6%だった=下の円グラフ参照。
「とても不利になる」を選んだ回答者からは、こんなコメントが寄せられた。
「任されていた仕事が軌道に乗り始めると男性社員にバトンタッチし、順調に結果が残せたらその人が出世する。立案、計画、実行の途中まで任されていてもその評価は無かったことにされ、部門長からも『補助、雑務、事務』としてしか見てもらえていない」(営業系正社員、40代、東京都)
「役職者や外回りの営業であってもお茶出し・掃除などの仕事をさせられ、その時間に合わせて仕事をスケジュールしないとならない。男性は新入社員であっても免除されている」(事務・経理・人事系正社員、50代、静岡県)
「とても有利になる」の回答者からは、
「外見がまあまあいいので可愛がってもらえる」(エンジニア系正社員、20代、東京都)
「営業職で、取引相手は社長や人事の偉い人が多かったため自然と男性相手になる。そのため女性のほうが好かれやすく、売り上げも良い傾向があった」(営業系正社員、20代、埼玉県)
などの声があった。
また「影響しない」と回答した人からは、
「働き方は自分次第で変えられる。やろうと思えばできるし、できないと思えばできない。男性だからとか女性だからではなく仕事をするかしないか。仕事にジェンダーは関係ない」(サービス・販売系正社員、20代、山口県)
との意見があった。
「職場のジェンダーギャップ解消のためには、何が必要と思うか」との質問で、1位になった回答は「社長(経営層)の意識が変わる」で59.6%。次いで「誰でも育休が取りやすい環境にする」(53.7%)、「リモートやフレックスなど柔軟な働き方ができる環境が整う」(46.5%)、「ジェンダー平等の提案、発言ができ環境が整う」(45.2%)と続いた。
なお調査は、2021年4月1~14日に、「女の転職type」会員を対象に実施。868人から有効回答を得た。5月18日の発表。