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「待ち残し」で残ったまち

   大分県臼杵市は人口3万8000人ほどの小さなまちだ。古いまちで、戦国大名の大友宗麟が城を築いた16世紀から、旧城下町の町割りは変わっていない。江戸時代だけでなく、明治、大正、昭和の木造建築物が軒を連ねる。そんなレトロな雰囲気に惹かれ、約3年前から毎年200人ほどが移住しているという。

   時代がまちに合ってくるまで、待ち、残そう。前市長はそうしたまちづくりを「待ち残し」と呼んだそうだ。

   もともと昭和初期から「まちを残そう」という住民運動があったというから先進的だ。大分県は江戸時代、小藩が分立した。臼杵藩は5万石と小さかったが、人材育成に力を注いだという。作家の故野上弥生子も臼杵で生まれた。生家は改修され、「野上弥生子文学記念館」になった。

   こうした動きに突き動かされ、市はまち並み保存に乗り出す。保存が難しくなった建物の公有化を進めた。ただ、「待つ」だけでなく、臼杵の人々は積極的に残してきたのだ、と葉上さんは評価している。

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