みなさん、こんにちは。馬医金満です。
鶏卵市場の動向が気になっています。「物価の優等生」と呼ばれるように、鶏卵(たまご)の小売価格はほとんど変わらず、消費量も安定しています。そのたまごの価格が値上がりしています。
目玉焼きや卵焼き、卵かけごはんにサンドウィッチ......。朝の食卓に欠かせないたまごですが、このまま高値が続くとプリンやケーキ、マヨネーズなど、たまごを材料にした食品も値上がりしてしまいます。
鶏卵先物指数、昨年から30%上昇
鶏卵市場の高騰は、鳥インフルエンザで昨年11月以降の採卵鶏の殺処分が最多となったため、といわれています。東京市場では、指標品が年初と比べて2倍超と、5年4か月ぶりの高水準となっています。
「JA全農たまご」の東京市場の卸値(Mサイズ)は、4月23日時点で1キログラムあたり250円と4月初旬に比べて20円(8.6%)高くなっており、1月の2度目の緊急事態宣言の発令で業務用需要が落ち込んで付けた同120円の2倍超の水準にまで上がってきています。
たまごは価格があまり変わらないことで知られていたため、この価格上昇で今後さまざまな食品メーカーの原価の上昇につながってくると思うので、当面は食品メーカーに注目してウオッチしたいと思います。
さて、株式市場を見ると、たまごの価格上昇に対して直接的に投資できる銘柄や商品は多くはないようですが、上場銘柄では北海道の大手鶏卵業者であるホクリョウ(銘柄コード1384)の株価が1年間で約40%上昇しています。
また、投資初心者には取引のハードルが高いかもしれませんが、鶏卵先物指数も昨年(2020年)から30%ほど上昇しています。
ただし、一過性の値上がりの可能性が高いので、これから投資することが正解なのかどうかは、検討する余地があるように思います。
とはいえ、このように一時的に上昇する市場は無数にあると思われるので、常日頃からさまざまな指数を見ておくクセをつけておくといいかもしれません。では、また!
(馬医金満)