荷物置きとイスが合体!「バッグインチェア」がSNSで話題 使い心地はどう?

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   飲食店に行った時、荷物の置き場に困ったことはないだろうか。床に置くのもイヤだし、膝の上に置いておくのも邪魔になる――。

   ツイッターでは、そんな悩みを解決してくれる椅子が話題になっている。その名も「BAG-IN CHAIR(バッグインチェア)」だ。

  • 「BAG-IN CHAIR(バッグインチェア)」Cafeタイプ
    「BAG-IN CHAIR(バッグインチェア)」Cafeタイプ
  • 「BAG-IN CHAIR(バッグインチェア)」Cafeタイプ

シーンに合わせた7タイプを展開

種類によっては傘をかけるフックも付いている
種類によっては傘をかけるフックも付いている

   バッグインチェアは、什器の製作・販売を手掛けるLABOT(東京都渋谷区)が開発した。ツイッターで注目を集めたCafeタイプは、背もたれと座面の間に「くぼみ」があり、そこに荷物を置くことができる。

   さらに後脚の上部にはフックが付いており、傘をひっかけれるようになっている。すべて椅子ひとつで「収納」できる優れモノだ。

   ツイッターでは、このバッグインチェアに、

「あーーー。これいい!!!!これ!!いい!!! 足元のバッグ入れとか、意外と邪魔なんだよね」
「なにこれすごい!! 床に荷物置くのが絶対嫌なので普及してほしいなあ!」
「すごいな、この小さなデザインが大きな差だわ。素晴らしいアイデア」

といった声が寄せられている。

バッグインチェアのLightタイプ(写真左)、Salonタイプ(写真右)
バッグインチェアのLightタイプ(写真左)、Salonタイプ(写真右)

   会社ウォッチ編集部が2021年5月7日に取材したLABOTの営業担当者によれば、バッグインチェアシリーズが誕生したのは2016年3月。

   開発に至った経緯について、

「お客様(飲食店など)から、荷物の置き場に困るという声がありました。利用客が荷物を床や隣の席に置くことで、店の回転効率が悪くなるのを解消したいということでした」

と説明している。

   シリーズ7タイプのうち、最初に販売されたのはCafeタイプ。その後、より幅広いシーンに合わせた、Basic、Light、Smart、Salon、Tall、Stoolの6タイプを販売した。

   たとえば、シンプルな造りのLightはフードコートや社員食堂などの大衆向け。Smartは軽量でスタッキングが可能、かつ比較的安価なためシリーズで一番売れている。手すり付きのSalonはゆったり腰掛けることができるため、病院でも導入されている。

導入のドトール「一人でも多くのお客様に席をご利用いただける」

   ツイッターでは好意的な声が多く寄せられる一方で、

「背中側に荷物を置くのが不安」
「背もたれたい時には遠くないかな」

といった、荷物を心配する声もあがっている。

   これらの指摘について、担当者は、

「防犯面に関して、荷物は自分に触れている構造になっています。触れている分、安心感はカゴよりも確実にあります。
背もたれは、普通の椅子に座った時と変わらない位置に設定しています。椅子に座った時に空く部分を荷物置きにしているので、荷物を置いても置かなくても、座り心地に変化はありません」

としている。

   Cafe、Basic、Light、Smartタイプについては、日本の優れた「おもてなし心」あふれる商品・サービスを発掘する「OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)」を2019年に受賞。価格は定価で2万6000円からだ。

座り心地に問題はないという(画像はCafeタイプ、商品紹介動画よりキャプチャ)
座り心地に問題はないという(画像はCafeタイプ、商品紹介動画よりキャプチャ)

   そんなスグレモノのバッグインチェアだが、導入している店舗では、どのような声が聞かれるのだろうか。

   ドトールコーヒー(東京都渋谷区)の広報担当者によると、ドトールの店舗では2016年から、全国の新規・改装店舗の一人席に導入している。その数は400脚以上にのぼる。

   担当者は導入理由について、

「お客様の利便性を高める取り組みの一環として、荷物や傘の置き場所に困らないようバッグインチェアを導入しています」

と話す。

   実際に導入した店舗では、

「店内で座ってくつろぎたいというお客様のニーズにお応えしています。お客席が荷物置きに席を使うことで満席になることがなくなり、一人でも多くのお客様に席をご利用いただけると好評です」(ドトールコーヒー広報担当者)

といった効果がみられるそうだ。

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