導入のドトール「一人でも多くのお客様に席をご利用いただける」
ツイッターでは好意的な声が多く寄せられる一方で、
「背中側に荷物を置くのが不安」
「背もたれたい時には遠くないかな」
といった、荷物を心配する声もあがっている。
これらの指摘について、担当者は、
「防犯面に関して、荷物は自分に触れている構造になっています。触れている分、安心感はカゴよりも確実にあります。
背もたれは、普通の椅子に座った時と変わらない位置に設定しています。椅子に座った時に空く部分を荷物置きにしているので、荷物を置いても置かなくても、座り心地に変化はありません」
としている。
Cafe、Basic、Light、Smartタイプについては、日本の優れた「おもてなし心」あふれる商品・サービスを発掘する「OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)」を2019年に受賞。価格は定価で2万6000円からだ。
そんなスグレモノのバッグインチェアだが、導入している店舗では、どのような声が聞かれるのだろうか。
ドトールコーヒー(東京都渋谷区)の広報担当者によると、ドトールの店舗では2016年から、全国の新規・改装店舗の一人席に導入している。その数は400脚以上にのぼる。
担当者は導入理由について、
「お客様の利便性を高める取り組みの一環として、荷物や傘の置き場所に困らないようバッグインチェアを導入しています」
と話す。
実際に導入した店舗では、
「店内で座ってくつろぎたいというお客様のニーズにお応えしています。お客席が荷物置きに席を使うことで満席になることがなくなり、一人でも多くのお客様に席をご利用いただけると好評です」(ドトールコーヒー広報担当者)
といった効果がみられるそうだ。