これから米国株を始めるならコレ! 週刊ダイヤモンドが指南 エコノミストは「狙える不動産」【ビジネス誌 読み比べ】

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   「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「週刊エコノミスト」、毎週月曜日発売のビジネス誌3誌の特集には、ビジネスマンがフォローしたい記事が詰まっている。そのエッセンスをまとめた「ビジネス誌読み比べ」をお届けする。

   「週刊ダイヤモンド」(2021年5月22日号)の第1特集は、「厳選! 買える! 米国株 最新決算! 最強株」と題したカブ特集だ。日米共に株価は高値圏にあるが、乱高下に翻弄され、株高を享受できていない個人投資家も目立つ。最新決算を踏まえた今後の投資戦略と「強い」株を紹介している。

  • 「週刊エコノミスト」は「狙える不動産」がテーマ(写真はイメージ)
    「週刊エコノミスト」は「狙える不動産」がテーマ(写真はイメージ)
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株式は「金融相場」から「業績相場」に移る転換期

「週刊ダイヤモンド」2021年5月22日号
「週刊ダイヤモンド」2021年5月22日号

   総論として、株式市場が「金融相場」から「業績相場」へ移りつつあることを挙げている。「業績の強弱へ素直に株価が反応する傾向が見られた」というJPモルガン証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストの分析を紹介。最新決算を踏まえて、「勝ち抜ける優良株を探し出せ」と檄を飛ばしている。

   パート1の「最新決算で選んだ最強の日本株」では、マーケットコメンテーターの岡村友哉氏が選んだ、次の15銘柄を紹介している。

双日、ZOZO、ニッポン高度紙工業、シーティーエス、コマツ、日立製作所、JVCケンウッド、富士通、アドバンテスト、デンソー、エンプラス、東京エレクトロン、野村ホールディングス、東日本旅客鉄道、商船三井

   業績堅調で、株価に出遅れ感のある銘柄だという。

   小売り&外食業界はエポックメイキングな企業が登場するとして、旧スシローグローバルホールディングスのFOOD & LIFE COMPANIESに注目している。回転寿司では店舗数が一番多く、売上高営業利益率も一番高く、DX(デジタルトランスフォーメーション)投資も積極的だ。都市部への出店加速が見込まれ、新しい成長のステージに入ると予測している。

   パート2の「株価10倍高も狙える厳選米国株」では、これから挑む人が押さえるべき、米国株入門3つのポイントを解説している。

   1つ目は、米株式市場が日本同様に「金融相場」から「業績相場」に移る転換期を迎えていること。

   2つ目は「金利」の行方を注視すること。GAFAなどのグロース株(成長株)と銀行、石油などバリュー株(割安株)に大別されるが、「景気が不況から回復に向かう際は金利が上がりやすい。その際、グロース株よりバリュー株のほうが強くなる」という大まかな関係性があるそうだ。

   3つ目は、投資の時間軸を意識すること。米国株に詳しい4人の専門家が、短期、中期、長期の時間軸で投資戦略を指南している。

   ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏ら5人の大物投資家の運用先を分析したグラフも興味深い。バフェット氏は優れた銘柄を永続的に持ち続ける「長期厳選投資」が基本だが、米アップルだけは例外的存在だという。直近で運用先の4割超を占める最大の投資先になっている。他の4氏もアップル株を投資先上位に組み込んでおり、「カネのなる木」にしていた。

   米ベンチャー投資家の山本康正氏が注目する7社も紹介している。ウォルマート、ペイパルHD、アドビ、セールスフォース・ドットコム、スノーフレーク、クラウドストライク・HD、オクタだ。山本氏はビジネスモデルと経営者に着目して、これらの7社の成長期待が大きいと推奨している。

   このほかにも多くの米国株の厳選リストが掲載されている。これから米国株を始めてみようという人には懇切丁寧な内容になっている。

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