きょうは40代後半のTさんです。
「コロナ禍によって、地方や郊外に引っ越ししてしまった人やオンラインだけで仕事が完結できるようになっている人などが周りにいます。2年前まではまったく考えたこともないような働き方だったのですが、どうやってこんなに早く切り替えることができたのか、気になるところです」
コロナ禍で働き方の常識が変化している
働き方に注目すると、現在、観光庁が「新たな旅のスタイル」としてワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語)やブレジャー(ビジネスとレジャーを組み合わせた造語)の普及に向けて取り組んでいます。
ひと昔前なら、仕事と旅行の組み合わせは憧れの働き方で、一部の人しか実現できない働き方だと考える人が多かったと思います。このコロナ禍で、さまざまな働き方が選択可能になって、働き方に対しての常識が変わってきたんだなと実感しています。
じつは、私は2015年に「テレワークについて」という記事を書いたことがあります。当時、政府は「テレワーク推進目標」を立てていたものの、世の中には一部しか浸透していない状態でした。言葉自体を知らない人も多かったと思います。このような時代背景からも、改めて変化を感じます。
では、地方や郊外に引っ越した人や、ワーケーションなどで働く人の意識は、どのように変わったのでしょうか。そこには共通した特徴がみられるようです。
・不快、不便なことを当たり前だと思わない
コロナ禍で居住場所を変えた人は、「会社に行って仕事をするのが当たり前」という考えをいち早く手放し、自分の好きな環境で働くことを選択したのではないでしょうか。
自宅や会社以外の場所で働く快適さを感じたからこそ、満員電車の不快さに疑問を持つことができたのかもしれません。「満員電車」を快適だと感じる人はほとんどいないと思いますが、「不快・不便」と感じ、そこから抜け出すための行動を起こす人は少数だと思います。
人は死ぬとき「やらなかったこと」を悔やむ
・まずは試してみること。行動してみること
地方や郊外に移住した方々含め、「あの人、ほんとになんでもやること早いな」「ブームに乗っているな」と思うような人がTさんの周りにいませんか?
共通していることは、「まずはやってみる」「行動力」だと思います。これは、必ずしも新しいことを始めることではなく、「これまでやっていたことをやらないと決めること」も含まれます。
・キャッシュレスサービスを使ってみる
・残業しないで帰ってみる
・仮想通貨を購入してみる
・飲み会を断ってみる
・スーツを着るのをやめてみる
「やりたくないけど、みんなやっていることだから。当たり前のことだから」――。Tさんが常識だと思っていることは、今の職場内だけのルールだけかもしれません。やりたくないことを一度手放してみることをぜひ試してみてください。「昭和の時代」に当たり前だった、終身雇用や年功序列などもなくなりつつあります。「常識だから」とそこにしがみついていたら、どんどん置いて行かれてしまいますよね。
・起こっていない未来を怖がらないこと
AI社会になったら「なくなる仕事」そんな記事を見た時、不安になったことがある人もいるのでしょうか。まだ起こっていないことに、ただ怖がっても状況は変わりません。起こっていないことを心配して労力をかけるよりも、「じゃあ、AIについて知ってみよう」と動いてみたほうが、生産性は高いはずです。変わっていく世の中を見ているだけで諦めるのではなく、自分自身を変化させてみることがまずは必要だと思います。
人が死ぬときの後悔の中で「やってしまった後悔より、やらなかった後悔」のほうが多いそうです。Tさんもやらないで後悔するより、まずはやってみてみましょう。
これからの未来は想像できないことばかりだと思います。今までの常識はこれからの非常識になることも増えていくでしょう。ぜひ、常識を疑うことから始めてみてください。(ひろ子ママ)