「秘書を使わず自分で予約してみたらいい」
こうした国会議員の「特別扱い接種」の動きは、今年4月12日から65歳以上の一般高齢者のスタートした頃から、水面下で始まっていた。自民党の公式サイトをみると、4月12日の二階俊博幹事長記者会見で記者が、こう探りを入れている。
「フジテレビです。(高齢者の接種が始まり)これから国会議員の方の中にもワクチン接種の対象になる方が出てくると思いますが、国会議員のワクチン接種についてはどうあるべきだと思いますか」
これに対して二階幹事長はムッとしたように、こう答えたのだった。
「国会議員であろうがなかろうが皆同じですから、しかるべく対応したいと思います。国会議員だからといってどうだと、そんなことは考えておりません」
その言やよし。ぜひ守ってほしいものだ。
一方、インターネット上では、国会議員の「特別扱い接種」について、知事の「優先接種」とはまったく逆に、猛批判の嵐が吹きまくっている。
「国会議員は、地元の各都道県庁には『7月末までに終わらせろ!』と再三に渡って圧力をかけている。国会じゃなくて、国民と同じ地元の集団接種を受けて、自分で予約の電話をかけてみるといい。いかに国民目線からかけ離れた政策を自分たちで決めたことか、問題点がよくわかるでしょう。もっとも結局、秘書にやらせるのだろうが...」
「私は、政令市ではないのでネット予約はなしです。先週の予約は1日で満杯終了。今週1日目は電話3回まったく通じず。明日再度電話する予定です。65歳以上の国会議員さんは、私たち65歳以上の国民と同じように、電話、パソコン、パブレットを手に予約をしてほしい。そして、接種券が届いたらワクチン接種をしてください。改善案が思い浮かんだら、ぜひ提案をお願いします」
「閣僚や地方自治体の首長は優先的に接種しても良いと思うけど、ヒラの国会議員は一般の国民と平等でいいと思います。優先するに値する仕事をしているとはとても思えません」
「国会議員が地元に帰りにくいというのなら、現在滞在している所で接種ができるような制度に変えてほしい。国会議員に限らず、地方に戻りにくくて苦慮している人は他にもいるはずです。議員だけ特別扱いするのは絶対に許せない」
「国会議員の中にも医師免許を持っている人がたくさんいますので、その人たちに自衛隊の集団摂取に協力していただく前提でワクチンを打ったらもらったらよいのではないでしょうか」
最後にこんな声を紹介したい。
「『あわてなくても必ず打てます』と河野担当大臣が言っているのだから、順番のルールにそって粛々と行えばよいのです。まさか、早く政治資金パーティーをやりたいからのワクチンだったりして!」
(福田和郎)