NBAウィザーズの八村塁選手を起用した、電気工具メーカー・マキタ(愛知県安城市)の総合カタログの表紙が、ツイッター上で話題を呼んでいる。
身体をかがめ、右手でドリブルする姿勢の八村選手。試合さながらの真剣な面持ちだが、その右手には、なぜかインパクトドライバーが握られている。
会社ウォッチは2021年5月13日、マキタの担当者を取材。なぜこのような構図になったのか、疑問をぶつけた。
挑戦する八村選手がマキタの企業姿勢に合致
ツイッターには、総合カタログ表紙の八村選手に対し、次のような声が寄せられている。
「何回見ても理解できない。どんなシュチュエーションなん」
「ブロックに穴あけて突破のイメージ?」
「八村選手好きだけどコレは笑ってしまった」
マキタの担当者によれば、総合カタログはマキタが生産・販売する、ほぼすべての製品を紹介。毎年4月と10月に更新し、金物屋やプロ用工具店などの販売店に配布している。
八村選手は2020年3月にマキタのイメージキャラクターに就任。担当者はその理由を、
「グローバルレベルで活躍し、常に高い目標を目指してチャレンジする八村選手が、マキタの企業姿勢と合致し共感したため」
としている。
ダンク決める八村選手の左手にも!
表紙はマキタの宣伝担当部門の広告代理店が考案。なぜ八村選手がドリブルしながらインパクトドライバーを持つ形になったのか、担当者に聞いてみると、
「八村選手が手に持っているインパクトドライバーと、左側バックの使用写真は、弊社の次代を担う『40Vmax』シリーズです。最大の特長である『スピード』『パワー』『耐久性』は八村選手に通ずるものがあり、製品を手に持つことで、単にドリブルをしている画像では得られない、インパクトと関連性を感じてもらえると思いました」
と説明した。
八村選手は2020年4月・10月版の総合カタログ表紙にも登場。こちらも右手でダンクシュートを決めようとする八村選手が、左手に「充電式ラジオ付テレビ TV100」を持っているシュールな構図だ。
その理由についても担当者に聞いてみると、
「『充電式ラジオ付テレビ TV100』はリチウムイオンバッテリを使用し、電源確保の難しい現場でもテレビやラジオを視聴できます。『どこにでも持ち運べるテレビ』という製品のコンセプトを、八村選手が力強くかつ軽やかにダンクシュートを決めようとしている姿に重ね合わせました」
との回答が返ってきた。
総合カタログの表紙が話題になっていることについては、
「プロのユーザーの方からの発信で、マキタという会社を広く知っていただけることについて大変ありがたく、うれしく存じます。八村選手とのご縁をきっかけに、充実したラインアップと高い品質を持つ弊社の充電式製品に、より多くの販売店様、エンドユーザーのみなさまに興味を持っていただき、さらに直接製品を手に取ってご体験いただけるようになれば幸いです」
とコメントしている。