「つみたてNISA」がコロナ禍にあって利用者を着実に増えやしている。
金融庁が2021年2月に発表した 「NISA・ ジュニア NISA 口座の利用状況調査」によると、20年12月末時点でつみたてNISA の口座開設数は300万口座となっている。3か月前の20年の9月末時点では274万口座であったことを考えると3か月で26万口座も増えたことになる。
どんな銘柄を買うのが良いのか?
つみたてNISAは、なぜ投資の入り口となり得るのか――。それは長期的に投資信託を買い続けるだけで、それなりに資産が増える可能性が高いからだ。これまで投資をしたことがない人は投資したお金が減らないか? に目がいきがちだが、長く続けると投資したお金が減る確率も低くなることが、金融庁が公開しているデータでわかる。
このデータは1985年?2020年の各年に毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行った場合の年率を整理したもの。保有期間5年だと年率がマイナスになっていることがある。5年の投資期間では始めたタイミングによっては損をすることがあったのだ。ところが保有期間20年を見るとどうだろうか? 1985年?2020年のどの20年を切り取っても年利は2%を超えている。つまり、損していないのだ。
このような結果になる理由は、長期的に株式は右肩上がりの値動きになるからだ。また運用途中で暴落が来ても、毎月の積み立てだと下がったときも買付けるので、結果的に安値で買える。そのため、その後の回復相場で含み益となるからだ。このような結果になるので、国内外の株式・債券を買っておくのが分散投資になって良さそうだ。