「鬼滅の刃」が映画とコミックで爆走中
汚染水問題でヒートアップしている日韓関係だが、若い世代の間では「反日」も「嫌韓」も関係ないようだ。聯合ニュース(4月23日付)「漫画『鬼滅の刃』最終巻 韓国で総合ベストセラー1位」は、「鬼滅の刃」が韓国内で映画に続いてコミックでも大人気であることを紹介している。
「日本の大人気漫画『鬼滅の刃』の最終巻の23巻が韓国で発売され、4月第3週の総合ベストセラーランキングで1位に立った。漫画が総合1位を獲得するのは、2014年の韓国作品『未生 ミセン』以来。『鬼滅の刃』23巻の購入者は、女性の割合(68.1%)が男性(31.9%)を大きく上回った。20代女性と10代女性の購入が特に多かった。また、日本の漫画としては『呪術廻戦』(編集部注:週刊少年ジャンプ連載、芥見下々さん原作)14巻も総合5位に入った」
というから、「反日運動」に関わらず、日本のアニメ、漫画は根強い人気を集めているわけだ。
映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は今年1月末、韓国で上映されたが、ディズニー&ピクサーのアニメ映画「ソウルフル・ワールド」を追い越し、観客動員数トップを記録している。
アニメ「君の名は。」や「天気の子」などで知られる新海誠監督の作品も、韓国では大人気だ。聯合ニュース(5月8日付)「新海誠監督のアニメ映画 全作上映へ」によると、新海誠監督の全作品が5月12日から21日までソウル市内の映画館で特別上映されるという。『君の名は。』(2016年)をはじめ、『天気の子』(19年)、『ほしのこえ』(02年)、『秒速5センチメートル』(07年)、『雲のむこう、約束の場所』(04年)、『星を追う子ども』(11年)、『言の葉の庭』(13年)の7作品だ。
新海誠監督の全作品をまとめて1か所で見られる企画は、日本でも珍しい。