御礼の気持ちはタイミング 火に油を注ぐ「謝り方」...... 稼げる人が実践している「感謝」と「お詫び」(高城幸司)

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誠心誠意のお詫びを台無しにするNG行為はコレ!

   ただし、どんなに誠心誠意お詫びをしても、その効果を一瞬で打ち消してしまうNG行為があります。それは「聞かれてもいないのに、先に言い訳をすること」です。電車の遅延が原因で、約束の時間に10分遅れてしまった場合。人は相手の顔を見た途端、第一声で「電車が遅れたので遅れてしまいました」と言い訳してしまいがちです。

   しかし、待たされていた人の立場で考えてみてください。どんな理由があろうと、10分待ったという事実に変わりはありません。「理由はいいから、まずは遅れたことに対してお詫びの言葉が欲しい」というのが本音ではないでしょうか。

   また、「電車が遅れたので遅れてしまいました」と一方的に言われても、その言い方によっては「開き直り」や「逆切れ」ととられてしまう可能性もあります。想定外の電車事故による遅延で遅れたりすれば、自分こそ被害者であると感じてしまいがちですが、どんな理由があろうと、まずは申し訳なさそうに「遅れてすみません。本当にごめんなさい」とお詫びの気持ちを真摯に伝えることが大事です。

   相手がその理由を聞いてくるまで、自分の口からは言わないように意識しなくてはなりません。そこで相手から「どうして遅れたの?」と聞かれて、初めて「じつはこういう事情がありまして......」と理由を説明する。そうすれば相手も、「それなら仕方ないよね」と納得し、怒りを収めてくれる可能性が高くなります。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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