暴走するバッハ会長よ、五輪選手の心の叫びを聞け! 錦織圭、大坂なおみ、セリーナ、モーガン...(2)

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錦織圭選手「死人を出してまでやることですか?」

「死人が出てまで行われることではない」という錦織圭選手(2017年7月撮影)
「死人が出てまで行われることではない」という錦織圭選手(2017年7月撮影)

   日本のアスリートたちからも、東京五輪の開催に疑問の声が上がり始めた。スポーツ報知(5月10日付)「錦織圭、コロナ禍にゆれる東京五輪は『死人が出ても行われることでないと思う』」がテニスのスター、錦織圭選手(31)の異議申し立てをこう紹介する。

   ちなみに錦織圭選手は昨年8月、コロナに感染して全米オープンを欠場。味覚がなくなるなどの後遺症に苦しんだ。

「錦織は東京五輪について口を開いた。『安全に開かれるなら開かれるべきだけど、この状態で僕は何とも言えない。選手村で100例、1000例の感染者が出るかもしれない。コロナはとても容易に拡大してしまうから。究極を言えば、1人でも感染者が出るなら気は進まないです。例えばだけど、死人が出ても行われることではないと思うので。究極的には、一人もコロナ患者が出ない時にやるべきかと思いますけどね』と人命優先を投げかけた」

   女子テニスの大坂なおみ選手(23)も「しっかり議論すべきだ」と主張した。ロイター通信(5月10日付)「大坂なおみ、五輪開催は『危険あるなら議論すべき』」が、こう伝える。

「大坂は、記者会見で『もちろん、五輪を実現してほしい気持ちはある』としつつも、『特にこの1年は重大なことがたくさん起こっていて、多くの予想外のことが起きた。人々を危険にさらす可能性があるのならば、絶対に議論すべきだと私は思う』と語った。また、ワクチン接種に関しては『私はワクチンを受けたが、結局のところ、誰かにワクチン接種を強制することはできない』とも述べた」

   ワクチンといえば、5月6日にIOCが参加選手向けに別枠で調達し、大会までに接種できる環境を整えたと発表した。日本国内では、医療従事者や高齢者への接種が完了していないという事情もあり、アスリートへの「優先接種」だとして批判が上がっている。選手からも戸惑いや反発の声が起こっている。

   スポーツ報知(5月9日付)「新谷仁美 五輪選手へのワクチン優先接種に私見『どの命も大きい小さいはまったくない』」が、こう伝える。

「女子1万メートルで東京五輪内定の新谷仁美は、会見でワクチン接種への考えを問われた。『個人意見ですが、アスリートだけが特別というふうな形で聞こえてしまっているところが非常に残念でもあるし、どの命にも大きい、小さいはまったくない。五輪選手だけに優先順位をつけること自体おかしな話だと思う。どの命も平等に守らないといけないので、そこは平等に考えて欲しい』と力を込めた」

   また、スポーツ報知(5月8日付)によると、新体操主将の杉本早裕吏選手もこう語った。

「ありがたいことですが、国民の方々を優先してワクチン接種をやっていただきたい。(ただ、接種することになれば)感謝の気持ちを忘れないで、五輪に向かって行きたい」
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