きょうは50代のOさんです。
「最近、名前が出てこなかったり、記憶力が悪くなったり、脳の衰えを感じるようになりました。すぐスマホに頼ってしまいます。もう50代ですし、老化が始まっているのは仕方がないことだと思いますが、それはそれで寂しい気持ちのもなります。『人生100年時代』とすると、ちょうど半分の折り返し地点でこのまま右肩下りになると思うと悲しいですよね」
歳を重ねるにつれ、老化は仕方ありませんが、50代は確かに人生の折り返し地点。その折り返し地点から右肩下がりになっては悲しくなるのはわかりますよ。
一般的に、脳はだんだんと老化していくといわれますし、逆にいくつになっても成長していくともいわれています。さらに、50代はその分かれ道といえる年齢だそうです。そこで今からできる脳の鍛え方について紹介します。
現代は情報過多 50代からは自分で脳を手入れする
物忘れや記憶力の低下は、脳の老化だけが原因ではないといわれています。脳の中にある情報が多すぎることが、脳の記憶を邪魔しているそうです。スマートフォンやパソコンによって、簡単に調べものができたり、ネットニュースを見たり、私たちは日々多くの情報を取り入れています。
たとえばPCの前に座っていて、アッという間に時間が過ぎていることって、よくありますよね。ネットサーフィンで何時間もネットを見ていることとか。そのようにして、本来探していた情報以外の余計な情報を、私たちの脳は取り込んでしまうようです。そして、脳の中の情報量が多くなりすぎて、脳がオーバーヒートしたような状態になってしまいます。そこで、有効だといわれているのが脳を休ませること、特に50代からは自分で脳を手入れすることです。
年齢を重ねることで、いろいろな経験を積み重ねていきますが、その経験が脳のマンネリ化を後押ししているそうです。
若い頃は初めて体験することや、見たりすることが多かったので「わー、きれい」「すごーい」と感動していたのに、今はだんだんと感動することが少なくなってきていませんか? それが脳のマンネリ化です。
そこであえて、50代からは自分で「脳を手入れする」ことが求められているのです。
テレワーク中の生活にはメリハリが必要
今からできる「脳のお手入れ方法」を紹介します。
・すぐにネットに頼らないようにする
インターネットは便利ですが、人の考える機能や思い出す機能を低下させます。「あれ、なんだっけ?」と思ったら、すぐにスマホで検索するのではなく、まずは自分の頭の中で思い出すようにしてみましょう。
・スケジュールを立てて行動する
スケジュールを決めずに過ごすことは楽ですが、生活にメリハリをつけるために、休みの日もスケジュールを立てて行動してみましょう。定年後のためにも週に2回休みがあれば、どちらか1日はスケジュールを立てて過ごしてみてはいかがでしょう。
・いつもと違う道を歩いてみる
脳のマンネリ化を防ぐために、脳に刺激を与えることが必要です。いつもは通らない道を通ってみたり、本屋さんでいつもは読まないジャンルのコーナーに寄ってみたり、脳に新しい発見をさせてあげる手助けをしてみましょう。
・振り返りの時間を作り出す
デジタルに触れない時間を作って、脳を休ませてあげましょう。その状態で1日の振り返りをすると、脳への刺激になります。
特にテレワーク中は、会社に出社する時よりも移動時間や休憩時間などのメリハリは少なくなるため、あえて時間のメリハリを作りだすことが大事です。次のようなことを、ぜひ取り入れてみてください。
・1時間ごとに立って、家の中を歩いてみる
・疲れた時には別の内容の仕事に切り替えをする
・適度な運動をする
さまざまな能力を、50代から右肩上がりにするためには、自分で脳を手入れすることが必要です。ぜひ、Oさんも、まずはスマホを使わない時間を作ることから始めてみてはいかがでしょう。(ひろ子ママ)