第3国経由で入ってくるインド代表チーム
毎日新聞(5月9日付)「インド五輪委会長『東京、ぜひ開催を』 出場選手はワクチン接種めど」が、インドの五輪代表を率いる有力者のインタビューを掲載したのだ。こう伝える。
「インド・オリンピック委員会(IOA)のナリンデル・ドゥラブ・バトラ会長(64)が5月8日、毎日新聞のインタビューに応じた。インドでは新型コロナの感染が爆発的に広がっている。バトラ氏は今夏の東京五輪・パラリンピックへの参加について『インド国内にいる出場選手の全員に来週末までにワクチンを接種できる。準備は万全だ』と強調。『世界が沈んでいるなか、ぜひ(東京五輪を)開催してほしい』と訴えた」
というのだ。
インドの東京五輪派遣団は選手120~130人を含む約200人になる見通しだ。しかし、インドメディアによると、昨年だけでも五輪出場選手のうち少なくても10人が感染した。日本政府はインドからの入国者に対する水際対策を強化している。
ところが、それに対して、バトラ氏は毎日新聞記者に、こう語ったのだった。
「インド国内にいる選手については、(日本政府の)入国規制に備え、6月に日本とインド以外の第3国に滞在させた後、日本に入国させる方針だ。バトラ氏は具体的な経由国は明らかにしなかったが『日本の規制を尊重したい』と述べた。(日本で中止や再延期の世論が高まっていることに関しては)『アスリートにとって再延期は良くないだろう』と否定的な見解を示した」
インド選手団は、どこか規制の緩そうな第3国を経由してやってくることを考えているのか。喜んで「おもてなし」ということには絶対ならないだろう。
(福田和郎)