東京外国為替市場 ドル、米経済指標に揺れる
ドル・円予想レンジ:1ドル=107円50銭~110円00銭
2021年5月7日(金)終値 108円60銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、底堅い動きとなりそうだ。
前週のドル円相場は一時、米国での新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗を背景に1ドル=109円半ばまでドルが買われたものの、週末に発表された米国の4月の雇用統計が市場予想を下回ったことで、1ドル=108円半ばまでドルは値を下げた。
今週のドル円相場は、底堅い動きとなりそうだ。4月の米雇用統計が市場予想を下回ったことを受け、米国での金融緩和の長期化観測がドル売り・円買い材料となっているが、新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗を背景に、米国の経済指標には改善するもの増えている。
米国の景気回復基調が鮮明になればドルの買い材料となり、ドルは底堅い動きとなりそうだ。今後の米国の経済指標に注目。
経済指標は、国内では11日に3月の家計調査、12日に3月の景気動向指数、13日に4月の景気ウォッチャー調査、14日に5月のオプション特別清算指数(SQ)算出などが予定されている。
海外では、11日に中国の4月の消費者物価指数、12日に米国の4月消費者物価指数、14日に米国の4月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率などが予定されている。
(鷲尾香一)