きょうは40代後半のRさんです。
「自分の年齢が上がるにつれ、20代、30代といった自分より年下の人材と仕事をする機会が増えてきましたが、今の若い人たちって、ほんと優秀で自分の価値について焦りを感じます。50代目の前ですが、これからどうやって自分の価値を高めていけばいいのか悩みます」
必要なのは情報を単体で捉えるのではなく組み合わせる力
在宅勤務でパソコンの前で仕事することも増え、多くの情報を収集する機会が以前よりも増えているのではないでしょうか。とはいえ、ふだんからSNSやネットを使いこなす20代や30代に比べると情報収集能力は劣り、太刀打ちできないように思うことが多いと思います。
さらに、情報収集や情報処理を得意としているAIの出現によって、私たちの仕事が変化しています。
「AIによって仕事を奪われる」
「AIによって仕事が便利になる」
Rさんはどちらの考えですか?
「うーん、後者かな。YouTuberも昔はなかった職業だし、時代によって仕事は移り変わっていくと思います」
たとえば、AI。情報処理の能力では、人はAIには太刀打ちできません。そこで、AIと共存するための能力を鍛えることがオススメです。これが、情報を組み合わせる力です。
AI単体でなく、それに組み合わせる○○を考えます。Rさんのこれまでの経験を通して、何と何をAIに組み合わせると、どんな人に役立つ。どんなサービスができるのか、考えていくのです。単体の情報を組み合わせていくことによって、新しい仕事もでき上がります。この組み合わせる力を、50代から自分の価値を高めるためにぜひ鍛えていきましょう。
必要な組み合わせる力の鍛え方
必要な組み合わせる力の鍛え方を、紹介しますね。
・すぐにスマホに頼らない
なにかの情報を探すとき、すぐにスマートフォンやインターネットの検索に頼りたくなりますが、一度自分の頭の中の情報を組み合わせることを意識してみましょう。自分の頭で考えることが、やっぱり大事なんです。
・今の自分のスキルを上書きする
情報やAIが増えることによって、自分のスキルも世の中にありきたりのスキルになっていきます。そこで自分のスキルの希少価値を高めるために、何かプラスのスキルを身につけて、スキルを上書きすることを意識しましょう。
・自分のスキルを活かせる場所を探す
同じ資格、同じようなキャリアなのに「あの人はなぜ自分より活躍しているんだろう」と思ったことはありませんか?
ここでも組み合わせ力を使います。自分のスキルを今の職場だけでなく、会社以外の場所で活かすことを考えてみましょう。たとえば「プロボノ」などのボランティアの場では、今の経験やスキルを使いながらも、違った活かし方や工夫の仕方を見つけることもできるでしょう。
一方で、「臨機応変」という言葉をよく使いますし、そのような対応を求められることは少なくありません。仕事や生活の中では、マニュアルどおりにいかないこと、想定外のことが多く起こります。今回のコロナ禍もそうだったように、これからも予測できないことが多く起こるでしょう。
そして、臨機応変に対応するには、より多くの、さまざまな経験がある人のほうが有利のように思います。組み合わせる力は、こうした予測不能なことが起きた時にも、自分の情報の引き出しの中から最適な物を組み合わせることができます。
一概に年齢の差だけで比較することではありませんが、これまで失敗や成功を多く経験している年配の人のほうが引き出し(選択肢)は多いと思います。
ただ、「組み合わせる力」は40代、50代だけでなく、20代、30代にとっても必要な能力です。追いつかれないように、Rさんも頑張って鍛えていきましょう。
Rさん、立ち止まっていたらダメですよ。一緒に頑張りましょう!(ひろ子ママ)