では、どうすれば鍛えられるのか!?
樺沢さんは、ただ「こなした数」の問題だから、これから挽回していけばいいと主張します。
「話すのが得意か苦手かは単に経験値の違いでしかないのだから、苦手だという人はコミュニケーションの総量を増やせばいい、ただそれだけです。中学生や高校生くらいでしたら、十分間に合います。いや、大人でも間に合うのですが、10代であれば、まだ他の人とそれほど大きな差はついていないので、簡単に挽回できます」
と、樺沢さん。
「友だちとうまく話せないとか緊張しやすいと感じる人は、単に経験値が足りないだけ。苦手だと思うなら『話す』『書く』『行動する』の経験を増やしていけばいい。ただ、それだけのことです。そもそも、自分の思っていることを言葉で表現するのは、意外と難しいことです。それを今まできちんと練習してこなかったのですから、うまくいかなくて当然です」
本書は、樺沢さんが初めて子ども世代向けに綴った一冊です。人前で話すのが苦手な人、読書感想文がまとめられない人、自分の思いをなかなか相手に伝えられない人も、コツを掴めば、周囲の評価が急上昇。人生が変わります。この機会に練習を始めましょう。(尾藤克之)