日常的な予防を図る(やり方を変える)
(1) 定期的な業務把握と支援・調整を図る
部下自身によるタイムマネジメントの支援には、本人が仕事の計画と進捗状況を記入し管理できる週報などのフォーマットを定め、共有する方法が有効です。これを用い部下は上司に週単位等で報告・相談し、上司は仕事の進捗状況と課題を把握します。
課題の解決方法はまず部下自身に考えさせたうえで、必要なアドバイスを行います。また、業務過重に陥る恐れがあれば、仕事全般の棚卸しを促し、緊急性と重要性の視点で取捨選択を行います。中止や延期、縮小する仕事、他者へ移譲する仕事、そして目標に向けてアクセルを踏むべき仕事を整理するのです。
(2) 参画型で目標達成と自己啓発・成長の方法を検討する
組織やチームの目標を前提としながらも、達成方法については部下と丁寧に相談しすり合わせることが大切です。目標の考え方と重要性を共有したうえで、どうすれば達成できるか、困難な点は何か、組織や上司がバックアップできる点は何かなど、部下自身に考えさせ、意見を傾聴します。
その際に大切なことは、その仕事を通した部下の成長への視点を持ち、行動計画に組み込むことです。押し付けのノルマではなく、自己成長のためのストレッチ目標なら、困難を乗り越えながら前向きに取り組めるのです。(前川孝雄)
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