部下のやる気を削がず、高い業績目標を納得させる〈後編〉【第6回】(前川孝雄)

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ハラスメント予防の心構え(あり方を定める)

(1) 部下の自律的なタイムマネジメントを促し支援する

   そこで、まず上司に必要なことは部下を信じて仕事を任せつつ、業務内容と負担を的確に把握し、必要な仕事の取捨選択と調整を図ることです。ただし、上司が部下の日々の仕事を直接コントロールしようとすることは困難ですし、望ましい形でもありません。

   部下自らが仕事のタイムマネジメントと調整に取り組むことをサポートし、要所要所で支援することです。部下の自律性を促しながらも、上司が直接介入、調整すべき内容や場面では、しっかり対応する心構えが大切です。

(2) 部下自らの意志で、成長への「3割ストレッチ目標」を定める

   一方、部下の負担をすべて軽減することが、望ましい支援ではありません。部下の育成のために、敢えてやや高いレベルの仕事を任せ、達成を見守りつつ支援することは、決してハラスメントではなく、成長支援のOJTそのものです。

   そのためには、部下自身が自分の成長につながると感じられる3割程度のストレッチ(背伸び)を加えた仕事の目標を、部下自らに決意させることが大切です。

   人は内発的に動機づけられた高めの目標であれば、進んでチャレンジするものです。

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