食べるのが大好きで、ポッチャリぎみの立花葵(28歳)と、ポッコリ突き出たお腹が気になる谷口聡太(30歳)は、書店で偶然手にした本を見て、ダイエットを決意します。
「焼肉、ラーメン、ビール、スイーツ...... 大いに結構!」。こんなゆるいダイエット法によって、何をしてもやせなかった2人が、みるみる理想の体型に近づいていきます。
「まんがでわかる! 食べても食べても太らない法」(菊池真由子〈著〉、たむら純子〈著 イラスト〉)三笠書房
「食べても太らない」なんて、魅惑的な言葉!
「食べても太らない」。なんて魅惑的で悪魔的な言葉でしょうか。シュークリームは1個でもしっかりとしたボリュームがあります。しかし、意外にも低カロリーなのです。たとえばショートケーキが1個約400~500キロカロリーなのに対して、シュークリームは約200~250キロカロリー。約半分程度のカロリーしかありません。
著者の菊池真由子さんは、
「シュークリームは、スイーツを食べるときに欲しくなる味わいをすべて持っています。たとえば、カスタードクリームは多くのスイーツに使われています。ケーキに定番の生クリームが入っているタイプもあります。シュークリームの皮は、やわらかいものもあれば、タルト生地のような硬めのものも選べます」と言います。
たしかに、シュークリームはしっかりとしたスイーツのテイストを楽しむことができます。なぜ、カロリーが半分なのでしょうか?
「それは、ショートケーキに使われているようなスポンジ生地がないからです。スポンジケーキは、砂糖をたっぷり使用します。高級品になれば甘いシロップをしみ込ませたり、ブランデーなどのお酒類をしみ込ませてショートケーキに仕上げることができます」
菊池さんは、そう言います。
「また、シュークリームの特徴はサイズに幅があることです。小さいミニシューは見かけますが、ミニショートケーキを見かけることはないと思います。たとえば、コンビニでは『ミニシュークリーム』のセットが売っていますが6個入りが標準です。一つの大きさは、親指と人差し指で輪をつくったくらいのもので1個あたり約30キロカロリーです」
砂糖や甘いシロップ、お酒がしみ込んだスポンジケーキが使われていないだけで、かなりのカロリーを減らすことができるようです。さらに、1個あたり約30キロカロリーなら1箱食べても標準のシュークリーム1個未満。1箱食べれば「たくさん食べた」という満足感が得られます。カロリー過多にならないように気をつけることも可能です。
他に安心安全なスイーツは?
他に、カロリーが低く、分量を調整し易いスイーツはあるのでしょうか。菊池さんは、シュークリーム以外では、コーヒーゼリー、コンビニのティラミスを推奨しています。
「洋菓子は美味しいと感じるものほどカロリーが高くなる傾向にあります。しかし、コンビニのティラミスはサイズを小さくすることでカロリーを抑えています。仕事帰り、頑張った自分へのご褒美は、いまあげたスイーツを選んでみてください」
逆に、「これは危険!」というスイーツはなんでしょうか?
菊池さんは、
「ベイクドあるいはレアチーズケーキ、モンブラン、みたらし団子です。チーズケーキはチーズの乳脂肪が多いため高カロリーです。モンブランは栗のクリームにバターがたくさん練りこんであります。みたらし団子は和菓子ですが甘辛のタレにはかなりの砂糖が含まれています。食べ過ぎるとカロリー過多になり易いスイーツともいえます」
と言います。
食べ方にも注意しなければいけません。菊池さんは、間食ゼロの日をつくるなどメリハリをつけることの必要性を説いています。
「食べても太らない」を実現するためには、食べ方に秘訣があります。また、日頃からカロリー摂取量を意識するなど自分への意識付けも必要であることは言うまでもありません。ステイホームはスイーツでアレンジを!(尾藤克之)