これぞ「朝礼のネタ本」にピッタリ! 有名人の仕事論、人生論が並ぶ

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「一風堂」創業者の自分との約束

   飲食店で働く人には、こんなメッセージはどうだろう? ラーメン店「一風堂」創業者で力の源ホールディングス社長の河原成美さんの「内なる自分と信頼関係を築く」という言葉だ。

   河原さんは会社をクビになり、親にも半ばあきらめられ、自分が生きる道を模索したそうだ。芝居だと思ったが、芝居だけでは食べていけない。大学時代にいくつかの飲食店のアルバイトを経験し、商売に対する好奇心があり、商売を始めた。そして、自分に対して、決め事を3つ作った。

・ 3年間は休まない
・ 売り上げゼロの日をつくらない
・ 35歳までには天職に出会う

   結果として、河原さんは3年間、一日も休まずに店を開け続けた。飲み過ぎた日もあったが、休まなかった。

   そして3年後、「河原成美もやればできるじゃん」と自分に自信を持ち、そこから人生の扉が開いていったと感じたという。

   従業員のモチベーションを上げるには、成功した有名店の創業者のエピソードを披露するといいだろう。

   監修者の藤尾秀昭さんは、致知出版社の代表取締役だ。「一道を真剣に生きた人々が語る言葉は、一様にいぶし銀のような光沢を放ち、色とりどりだった」と「あとがき」に書いている。

   朝礼に使わずとも、読むだけで、人生が前向きに感じられる効用がある。カロリーが高い本だ。(渡辺淳悦)

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」
藤尾秀昭監修
致知出版社
2585円(税込)

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