「体験入部」で他部署の業務をお試しできる
トップ30にランクインした企業のクチコミを見てみると、ミスマッチ防止のユニークな取り組みや、裁量の大きさと風通しの良さがカギになっていることがわかる。
若手の内からチャレンジできる環境や、上司や先輩とのフラットなコミュニケーションを評価する声が多く見られる。たとえば、3位のサイボウズでは「体験入部」という制度を利用して他部署の業務をお試し体験できるなど、自らが希望するキャリアをサポートする取り組みがある。
サイボウズ「『体験入部』という制度があり、興味がある部署やチームがあれば、実際にそのチームに入り、業務を体験することができる。だから、いきなり異動ではなく、事前に体験入部することで、ミスマッチを防いだりすることができる」(エンジニア、男性)
Sansan「新しいことにどんどんチャレンジできる。上場して会社の規模が大きくなったとはいうものの、まだ挑戦し続ける会社であるため、自らが希望すれば先に行ける。また、戦略もベンチャー気質あってのものになっていて、よい意味で固まりすぎておらず、どんどん進言することができる。新卒でも成果を出していけば、プレイングマネジャー、アシスタントマネジャーと、キャリアアップは可能。また、最近では事業部をまたいでの異動希望も出しやすくなっており、挑戦の機会が多い」(営業、男性)
電通国際情報サービス「自分の思っている力量以上のことを任されることが多く、仕事を依頼されたときは出来ないかもと思いますが、達成できるよう陰から先輩がサポートしてくれます。ある程度自分の裁量を認められているので、自分で意思決定ができ、そのつど自分の成長を感じることができます」(システムエンジニア、女性)
JSOL「若いうちから個人で裁量をもって働くことができます。先輩や上司も若手の提案を真摯に聞いて実際に身のあるアドバイスや、行動に移してくれる方が多いと思います。また、若いうちからお客様と直接やりとりする機会が与えられるため、実際どのように自分の仕事の成果が出ているかわかります。直接お客様からお礼を聞けたりすることが、個人的に非常にやりがいを感じられました」(システムエンジニア、女性)
メルカリ「非常にオープン、風通しがいい。経営からの発信も多く、会社がどのような方向に向かっているか、納得いくまで積極的に発信してくれる。社員もそれに答えようとする意識が強く、経営と従業員が一緒に事業を進める感じがある」(プロダクト、男性)
(福田和郎)