「五輪は無理だ」と自民議員に詰め寄られる首相
それはともかく、二階俊博幹事長、尾身茂会長に続き、自民党議員の中でも「五輪中止」を直談判する動きが出ているという。毎日新聞(4月30日付)「緊急事態と五輪 切り離しに腐心」が、こう伝える。
「『私が決めることではない。決定権者はIOCだ』。首相は最近、官邸で面会した自民党議員が『五輪は無理だ』と主張すると、こう返したという。成功すれば政権の実績となりうる五輪だが、IOCにゲタを預ける姿勢は、首相の中にも迷いが生じたようにも映る。別の自民党議員は『五輪までワクチンの効果が出て、感染症数が下がることを祈るしかない』とつぶやく」
菅義偉首相も、いよいよ追い込まれているようだ。
(福田和郎)