尾身茂会長も「中止」を進言した東京五輪 バッハ会長は「ノーベル平和賞」を狙ってるってマジ?(2)

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バッハ会長は「ノーベル平和賞を狙っている?」

   田原記者はバッハ会長には「ノーベル平和賞受賞の野望」があるようだとして、東京五輪を利用しているのではないかと行間に匂わせている。

「IOCに詳しい関係者は『政治的な動きが目立ち過ぎる。だから〈ノーベル平和賞を狙っている〉なんて言われる』と懸念を示す。欧州の難民危機を受けて2016年リオデジャネイロ五輪で初めて『難民選手団』を結成し、2018年平昌冬季五輪ではアイスホッケー女子で韓国と北朝鮮の南北合同チームを結成させ、平和を演出。新型コロナを乗り越えて五輪を開催すれば『トンネルの先の光となる』と訴える」

   こうしたパフォーマンスに「ノーベル平和賞」がチラついているのだろうか。そして、田原記者はこう結ぶのだった。

「バッハ氏はIOC理事会で新型コロナのパンデミックを踏まえ、五輪のモットー『より速く(Faster)、より高く(Higher)、より強く(Stronger)』に『Together』を加えることを提案した。『より力を合わせて』ということだろうか。冒頭のバッハ氏の発言は日本の世論を逆なでした。五輪好きと言われた日本の心象風景は変わるに違いない」

   新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関がひっ迫するなか、大会組織委が日本看護協会に500人の看護師派遣を要請したことが国民の批判を浴びているが、東京五輪のアスリート用に秘かに多くの入院施設を確保していることも明るみに出た。

   TBSニュース(4月27日付)「東京五輪、選手などの入院先に指定病院約30か所確保へ」が、こう伝える。

「組織委がアスリートなどを受け入れる大会の指定病院を30か所程度確保する方向で調整を進めていることがわかった。関係者によると、アスリートなどの入院先となる大会の指定病院は大学病院や都立病院などで、組織委は都内に10か所程度、都外に20か所程度、確保する方向で調整を進めている。また、選手村には新型コロナに対応する発熱外来や検査ラボを設置、大会期間中は24時間態勢で運営にあたることも新たにわかった」

   大阪府などでは、コロナの重症患者の受け入れ施設の確保のため、「5日間の一般手術の延期」うぃ医療機関に求めるありさまなのに、よく五輪のための病院を確保できるものだ。

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