小池都知事VS丸川五輪相のバトル再燃! 五輪あと90日、呆れたドタバタ劇に「もう中止したら」の声(1)

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丸川大臣「小池都知事が何の手も打たないから」

   翌4月27日、閣議後の記者会見で丸川五輪大臣は記者団から「日本看護協会に500人派遣要請」の真意を聞かれた。すると、唐突に東京都の小池百合子知事の名前を持ち出し、「小池都知事が何の医療体制の手を打たないから、看護協会に派遣を要請する羽目になった」と、小池都知事に責任をなすり付けるかのような発言に終始したのだった。

   デイリースポーツ(4月27日付)「医療体制巡り内輪もめ 丸川五輪相が都批判『具体策、お示しいただいていない』」が、丸川五輪大臣の「異様な会見」の模様をこう伝える。

「丸川珠代五輪相が4月27日、閣議後の定例会見を行った。組織委員会が日本看護協会に大会の医療スタッフとして看護師500人の確保を要請。3度目の緊急事態宣言のなか、世論の反発を招いているが、『要請は承知している。ピークの日で1日400人の看護師が必要ということだったので、そこから考えて削りこんで本当に必要な人数を精査して、看護協会にご相談しているのだろう』と説明した。一方で、政府としての支援を問われると、突如として東京都に対する不満が溢れ出た」

   丸川五輪相は、記者団から政府の責任を問われると、小池都知事を引き合いに出して滔々とこう述べたのだった。

「まず今後、(どれだけの医療者が)必要になるかを東京都に示していただきたい。私が知る限り、東京都がこの厳しいコロナの状況で(大会を)開催するのに、どのように取り組んでいくのか、具体的なことを私たちにお示しいただいていない。残念ですけど、感染症の専門家にご相談しているのかも明確ではない。現場を預かるのは東京都ですから、現場の状況を一番分かっている。この感染状況を打開するために何ができるか。どういう(医療)資源があるのか。東京都が一方では大会の主催者であり、一方では医療の現場を預かっている。この両方の責任をどのように果たすのか、明確な発信なり、方向性なりを示していただかないと、私たちもどのようにご支援していいのか、非常に戸惑っています」

と、具体策を示さない小池都知事に怒りをぶつけたのだった。

   さらにこう付け加えた。

「じつは投げかけはさせていただいている。私も懸念しているので。内々的には事務方を通じて投げかけをさせていただいているが、いまだ明確に『私たちとしてはこうして感染状況を抑えたいので、こうしたい』という声が何も届いていないのです」

   デイリースポーツは、こう結んでいる。

「2016年の都知事選で、(小池氏と)別の候補を応援したことから犬猿の仲ともささやかれる丸川五輪相と小池百合子知事。大会まであと3か月を切るなか、突如として内輪もめが露呈した」

(福田和郎)

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