「週刊エコノミスト」「日本経済大復活」は本当らしい
「週刊エコノミスト」(2021年5月4日・11日合併号)の表紙にはびっくりした。「日本経済大復活」とある。本当ならばいいのだが、コロナ禍で業績が悪化している企業が多いというのに、大丈夫か? と思い、読み始めるとこれが本当らしいのだ。
「ワクチン接種で需要大爆発も 『28兆円』が潤す観光や外食」と題した、編集部記者のリポートのほか、渡辺努・東京大学経済学部教授のインタビューが巻頭に。渡辺氏は「コロナ版『渋滞予測』で消費と感染防止の両立を」と説いている。
カード情報から国内消費を見ると、旅行、娯楽、外食に明るい兆しがあり、小売り・外食業界では、テレワーク需要の好調続く。また、娯楽産業では近場レジャーが好調で、星野佳路氏(星野リゾート代表)は、「7月以降の観光需要回復を見込む」とインタビューで語っている。橘田大輔氏(ブラックストーン・グループ不動産部門日本代表)も、「回復はリーマンより早い」と話す。
アメリカの3~6か月遅れで日本経済は回復するという見立てだが、ワクチン接種が順調に進むアメリカに比べ、日本はかなり遅れている。日本経済の回復はワクチン接種次第ということか。(渡辺淳悦)