販売部門と協力して開発
今村さんが作った「炭酸パック プルリ」は、ゲルに粉末を混ぜ、スパチュラで顔にのせて固まったらはがすという商品。炭酸パックが固まることで「洗い流す」という手間がなくなる。
固まる炭酸パックは他社でも販売されているが、「炭酸パック プルリ」は、独自の炭酸生成法により、高濃度の炭酸ガスを逃さないようになっているのが特徴だ。
――今回、「炭酸パック」に着目されたきっかけは、なにがあったのでしょう。
今村さん「私は目が悪いのですが、固まらないタイプの炭酸パックをやると、眼鏡をかけられなくなります。何かしたいんですけど、コンタクトを入れるのは面倒くさいし、ジェルが垂れてくるんですよね。それが固まるタイプであれば、ある程度時間がたったら眼鏡をかけて、テレビを見る、家事をするといったことができます。洗顔もしなくていいので、ハードルがかなり下がりますよね」
――開発はどのようにして進めましたか。
今村さん「まずはリサーチを行い、商品の候補をある程度あげました。市場の状況も見つつ、どのくらいの需要があるか、どういった売り方があるかなど、販売部門の社員と協力しながら進めました。入社から程なくして着手して、期間は半年くらいですね」
――試作品はどのくらい作りましたか。
今村さん「『炭酸パック プルリ』のあとに他の商品も開発していますが、この商品に関してはそんなにやらなかったですね。わりと最初から自分の思いどおりのものができたと思っています」
――「炭酸パック プルリ」で、どのような効果が期待できますか。
今村さん「保湿力です。肌の乾燥は皆さん悩んでいると思います。特にコロナ禍はマスクをしているので、より乾燥しやすく、マスクの下は見せられない状態になっていると思います。乾燥はやっぱり深刻な問題なので、これからも保湿に着目した商品を作っていきたいと思っています。