新型コロナウイルスによる感染拡大が一向に収まる気配がないなか、開催の「中止」を望む意見が、「予定通り開催」してほしいとの声を大きく上回ったことがわかった。
地域SNSアプリの開発、運営しているPIAZZA(ピアッザ) 株式会社が2021年4月21日に発表した。
東京在住者、開催希望は10%
調査は地域SNSの特性を生かして、東京五輪・パラリンピックの会場が多く集中する東京都と、それ以外の地域との差を明らかにするのが目的。
東京五輪・パラリンピックを、「予定通り開催してほしい」「観客数を制限して開催してほしい」「無観客で開催してほしい」「再延期してほしい」「中止してほしい」「わからない」「その他」の中から選んでもらったところ、「東京都」在住の人(23区内。n=722人)、「東京都以外」に住んでいる人(23区以外の東京都を含む。n=782人)がともに、「中止してほしい」がそれぞれ28%と25%で最多だった。全国ベースでみても、26%だった=下図参照。
「再延期してほしい」は、「東京都」、「東京都以外」とも21%。「中止してほしい」を合わせると、半分近い人たちが今夏の開催の見送りを求めていることになる。
「予定通り開催」を望む意見は、「東京都」が10%、「東京都以外」は11%。「無観客で開催」は、「東京都」の12%に対して、「東京都以外」は18%と、他の選択肢と比べて差が顕著で、東京都以外の在住者では、無観客であれば開催に比較的寛容である傾向がみられた。
どのような条件であれ、「開催」を望む声は「東京都」が46%、「東京都以外」は49%だった。東京都に住む人は、「開催」より「中止」を望む声が、やや多かった。