一日も早い「PFCフリー」実現に、KEENの技術を共有して!
そうしたなか、KEENは部品や材料で不必要に使用されているPFCsを、2014年から特定、除去してきた。具体的には、最小部品に至るまで、すべての仕様書を完全に精査してベンダーやパートナーの協力のもと、最初の1年でサプライチェーン内から約 65%のPFCsを速やかに除去。残りの35%はさらに3年、約1万時間という膨大な時間とリソースを投入してPFCsを用いない、安全で効果的、かつ現実的な撥水ソリューションを開発した。
2014年に「PFCフリー」の取り組みを開始。KEENでは、撥水加工のPFCsの代わりに、Rudolfと3Mの大手化学メーカー2社から、PFCsを含まない安全で効果的なDWR(耐久性撥水)処理剤を「グリーン・オルタナティブ」として調達している。
これにより、2018年以降に製造したKEENのシューズは、自信を持って「PFCフリー」と言えるようになったという。
KEEN US ジェネラル・マネージャー、エリック・バーバンク氏は、
「知的財産が、公益に資するイノベーションを阻害してしまうことがあります」
と指摘。「PFCフリー」の技術を一般公開することに、
「私たちは7年にわたり、性能で妥協することなく製品からPFCsを排除するためのプロセスを研究、開発、改良してきました。そして現在、KEENのシューズの 95 %以上で PFC フリーを実現し、その撥水効果も実証済みです。
サプライチェーンと製品からPFCsを排除することにより、これまで180トンもの PFCsを削減することができました。他ブランドも一日も早くPFCフリーを実現できるよう、KEENの取り組みを共有していければと考えました。
PFCsを排除することは容易ではありません。これは絶え間なく続く戦いであり、そして人体への影響や環境負荷を考えると、一刻の猶予もない状況です。モノづくりに携わる私たちが企業の壁を越えて協力することで、ポジティブな影響を加速させ、より良い地球環境へと変えることができると信じています」
と、コメントを寄せている。