お客が自分のスマホに入力するのを手助け
そこで、正式の申し込み受付のように店員が自分のパソコンで手続きをすませるのではなく、お客のスマホに自分で入力させるスタイルをとる。そして、脇から「そこをクリック」「そこで改行」「そこを押して確認すれば完了です」というふうにサポートするのだという。
だから、ショップで新規契約を受け付けるということではなく、あくまでショップで聞かれたらお手伝いするというスタンスだ。
広報担当者はこう語った。
「だからこのサポートもメディアに大々的に発表するというのではなく、近日中にahamoの公式ホームページに掲載する予定です」
ちなみに、ahamoは3月26日から申し込みが始まっているが、3月下旬現在で約254万人の事前申し込みがあるという。
今回のahamoの「軌道修正」について、ネットではこんな声があふれた。
フリーランスジャーナリストの山口健太氏は、こう指摘する。
「ahamoは店頭対応のコストを省くことで低料金を実現していますが、LCC(格安航空会社)の飛行機も有料の機内食は意外と充実しているように、お金を払えば店頭で対応してもらえるのは、おもしろい試みです。それに加えて、販売現場の事情もありそうです。ドコモショップはahamo人気を利用して集客を図っており、料金相談に訪れるお客で賑わっています。ただ、この調子ではahamoを使い始めた後もショップを訪れ、サポートを求めてくる可能性があります。そこで店頭サポートは有料と明言することで、ショップの混雑を避けたいという意図も感じられます」
やはり、店頭でのサービスは必要だという意見が多かった。
「これは妥当なんじゃないでしょうか。先日、ahamoに切り替えましたが、切り替えが終わった途端にネットに一切繋がらなくなり、かなり焦りました。パソコンで対応方法が調べられたからいいが、何もなかったらショップに駆け込むしかないですからね。電話も通じないし」
「スマホしか持っていない私は、スマホが壊れたらどうしようと思っていました。店頭で有償でも対応してくれるなら、ahamoに替えても安心していられます」